昨日は「秋の園遊会」でしたね。その映像を、ニュース映像などで見ました。
招待客の中に、全日本ろうあ連盟の理事だった方がいらして、紀子さまや佳子さまと、手話で歓談されていましたね。
私は少しだけ手話をやっているので、興味深く拝見しました。
皇室の方々が普段お話になる言葉遣いは、最上級の美しい日本語(敬語)。
「○○でございます」とか「さようでございますか」みたいな、私が使おうとしたら、緊張してちょっと噛んでしまいそうなお言葉遣いですね。
ちなみに手話の世界では、「ございます」みたいな敬語は存在しません。敬いを表す表現はもちろんあるのですが、「ございます」みたいな“言葉”ではなく、肩の動かし方など“しぐさ”による表現方法になります。
なので、手話の“単語”としては、私たち庶民の使う手話単語と皇族の方が使う手話単語は同じということになります。
その中で印象に残ったものが、タイトルの「なるほど」と「へぇ~」という手話。
普通に会話の中でわりとよく使う、相槌を表す単語です。私もろう者との会話の際によく使います。
佳子さまも昨日の会話の中で、この2つの手話を何度か使って相槌を打っていらっしゃいました。
ちなみに私の場合なんですが、「へぇ~」という手話を表す時は、頭の中で「へぇ~」という日本語を思い浮かべています。
昨日の映像を見ていて思ったのは、佳子さまは「へぇ~」の手話をなさる時は、頭の中に日本語は思い浮かべているのかな?もし思い浮かべているとしたら、「さようでいらっしゃるのですね!」みたいな日本語を思い浮かべているのか、それとも私たちと同じく「へぇ~」という日本語を思い浮かべているのか?
すごく興味が湧きました。
「へぇ~」の手話単語を習うとき、たぶん「へぇ~」という日本語訳で習うと思います。
手話辞典などにも、「へぇ~」で載っているんじゃないかな。「なるほど」もしかり。
でも佳子さまが公の場で日本語で音声会話をなさるとき、「なるほど!」「へぇ~」なんて相槌は、たぶんなさらないですよね?
だから「へぇ~」の手話をなさるとき、もし頭の中で「へぇ~」という日本語を思い浮かべていたら、何だか面白いな!と思います。
それとも、いちいち頭の中で日本語に訳してはいないのかな?
例えば英語を話すとき、英語を話せない人(私です)は、まず日本語で考えて→それを英語に訳そうとしますよね。
でも英語がペラペラな人は、いちいち日本語で考えずに、最初から英語で考えて話していますよね。
それと同じく、いちいち日本語に当てはめてない可能性もありますね。
私たちと同じように、「へぇ~」っていうフランクな言葉を思い浮かべているのか、それともやっぱり「さようでいらっしゃるのですね」みたいな言葉を思い浮かべているのか、はたまた思い浮かべていないのか。
佳子さまに聞いてみたいなぁ(笑)