さて、大手の買取業者さんに週末の出張買取の予約を取り、その前日の金曜日。

私は、残すかどうか迷っている品をいくつか持って、近所の呉服屋さんへ行きました。

 

というのは、兄がその買取業者さんで母の着物を売った際、「家紋のある物はダメ」と言われたそうなのですよね。

私の場合、喪用の夏冬以外だと、江戸小紋に一つ紋が入っているんです。

 

喪用はさすがにね。今、オットが亡くなったりしたら着るかもしれないので(ごめんオット)、まだ売りませんが(というか喪用はそもそも売れないらしい)、江戸小紋についてどうしたものかと。

 

もし江戸小紋の着物を残すなら(というか買い取ってもらえないなら)、それの帯も残しておかないと、本当に永遠のタンスの肥やしになってしまうじゃないですか。

ただ、手持ちの帯のうち、どれを残せば良いのかよくわからなくて。後から「あれを売らなきゃ良かった!」と後悔するのは嫌なので、呉服屋さんに教えてもらいに行ったんです。

 

 

私の江戸小紋は、渋めのピンクなんですが…。

 

「この着物、50代の私が着てもおかしくないですか?何歳くらいまで着れますか?」

 

せっかく残しても、もし今後もう着れないなら意味ないしな、と思って。

 

「ピンクですけどくすみの良い色ですし、八卦(裾の裏にちらりと見える裏地)も落ち着いた良い色です。状態も良いので、(きちんとお手入れしていけば)帯や小物次第で死ぬまで着れますよ」

 

そっか!良かった。

 

「手持ちの帯がこれとこれなんですが、この着物に合いますか?」

 

一応母がコーディネートしてくれた物と、他の帯も持って行きました。

 

「そうですね。どちらもダメということは無いです。格としては合っていますが、これから付けることを思うと少~し派手かな。柄としても、やや昔の物という印象は受けますね」

 

畳んでいる時はあんまりよくわからなかったけど、そこで帯を広げてみたら、さすがに古い感じがしました。汚れているわけじゃないんだけど、何となく、古いオーラが漂っているというか。今の私にはピンと来ないというか。

 

店頭の帯の値段を見てみたら、(もちろんピンキリあるでしょうが)そんなに高くない印象を受けました。

 

着物を今から自分で買うことは、もう絶対にできない。でも帯なら買えそうな気がする。

今後もし、子供たちの結婚がらみ(両家顔合わせとか)で着物を着ることになっても、例えば孫の七五三なんかで着ることになっても、この江戸小紋1枚あれば、何とかなりそうだ。

 

(結婚式の黒留袖はそもそも持っていないので、どっちみちレンタルになります)

 

江戸小紋に合う帯だけ1枚新調する方向で、翌日の買取業者さんの査定次第だけど、手持ちの帯は全て売ってしまおう!

 

つづく