ドラマ「わたしの一番最悪なともだち」が、最終回を迎えました。

以前、ちょっと紹介しています。

 

 

ガクチカを拝借したことについて、ほたるは美晴本人に打ち明けて、わだかまりが解消した。

でも…、それだけだった。あれ?美晴に謝罪はしたっけ?打ち明けただけだったような気がする。

 

ほたるはいろいろ悩み葛藤して、会社に長期休暇を申請して自分探ししていたけど、社会人3年目くらいって、誰でもそういう葛藤を感じる頃かなと思う。

ガクチカを拝借した事実は、自分探しの中で、ちょっと引っかかるエピソードのひとつ、くらいの描かれ方で終わった。

 

うーむ、そうなのか。

 

ドラマが始まった当初は、就活にスポットを当てたドラマだと思ったのですが、どちらかというと、自分探しのドラマだったみたい。一応NHKだから、コンプラ的にNGなところはスルーしないと思ったんだけど、スルーでした。

 

せめて、脇役の誰かのエピソードだったら良かったな。

それなら、「世の中には、そういうズルい人もいるよね」くらいで、流すこともできたかも。「そういう汚い社会の中で、一生懸命に自分に向き合って偉いね」って、主人公を応援もできたかも。

 

でも主人公が、犯罪では無いかもしれないけど、そういうズルをして今のポジションを得て、そのままっていうのはどうかなぁ。

自分探ししてるのも、自業自得。甘えに見える。

 

キラキラして見えていた美晴にも、いろんな葛藤や悩みがあって、美晴は美晴で、ほたるに影響を受けていた。

そのことを知って、立ち止まっていたほたるは、再び歩き出す。

 

 

もっと、就活生の気持ちをしっかり取材して、内定が決まらない葛藤の部分に絞った方が良かったかも。

ガクチカを偽った最大手の内定は辞退して、自分の力で、小さくても自分に合う会社に入った、っていう流れが良かったな。

就活を頑張っている子を、近くで見ていた立場としては、ちょっとモヤッとしちゃいますね。ドラマぐらいは、「諦めずに頑張った子が、最後にちゃんと報われる」って描いて欲しかったなぁ。

 

役者の皆さんは、すごく繊細な演技で良かったです。