この日の朝。
娘は、意外とすっきりとした顔をしておりました。
「昨日は絶望的な気持ちだったけど、ひと晩たったらだいぶ落ち着いた。人柄も能力もダメじゃないけどウチじゃない、って言われたら、もうどうしようも無いもんね」
指定された集合時間に行ってみたら、この日に訪問しているのは娘ひとりだけだったそうです。
(さすがに第3クール2日目ですからね)
すぐに、入口面接に案内されます。
「ご事情は伺っています。今から(結構エラい役職)と面接していただき、通過すれば明日…ということになります」
明日の第4クールは1日のみで、17時には内々定解禁なので、明日はもう選考ではなく拘束のみ、という意味ですね。
つまり今日を通過すれば、実質決まりです。
「はい、わかりました」
そして、その数時間後ー。
娘は☆☆省の皆さんと、楽しくランチに来ていました。
「ここは、☆☆省の御用達のランチ場所です。
4月1日のランチも、例年ここに来ますよ」
ありがとう、☆☆省。娘はほぼフル日程を闘い抜いて、ようやくひとつのゴールにたどり着きました。
後から聞いた話だと、第3クール1日目の午前に、公表されていた採用予定人数の8割くらい?の人数の面接が行われ、その全員が通過したそうです。そして1日目午後の面接の人達は、その中から半分が落ちたそうです。
さて明日の第4クール、果たして何人いるのでしょうか。