それから1時間くらいして、娘が帰ってきました。
かなり落ち込んだ様子です。
「☆☆省は?電話できた?」
「うん。採用担当の方いますか?って言って、その人が出て、今日はどうでしたかって聞かれて、ご縁がありませんでしたって言ったら、わかりました、明日いらしてくださいって」
第3クール2日目というのは、一般的にはあまり見込みが無い日程ですが、前回の時点で良い感触を示してくれていました。
とにかくもう後が無いので、○○省に対する気持ちを整理し、☆☆省に気持ちを向けていきます。
今日は、かくかくしかじか、こんなコトがあった。娘が今日の内容について、話してくれました。
「私の価値観から考えたら、私なら、そうしない。
私とは…価値観が違うのかもしれない」
ここをね…、めっちゃ具体的に書きたいんですけど、さすがに書けないのが残念。(例えば、圧迫面接を受けたとか、そういう類の話では無いよ)
これが落ちた理由かどうかはわからないけど、「そうしない」っていう娘の考えは間違っていないと思う。同じシーンにいたら私もそうすると思うし、フツー(?)はそうだと思うの。
時々涙を拭いながら、話し続けます。
「出口面接で、あなたがダメなわけじゃない。あなたのことを評価しなかった人は誰もいません、って言われた。でも落ちた」
「☆☆省でもアレとかコレとかはできると思うし、原課で話を聞いた人はアレをやってたって言うし、もしかしたら☆☆省の方がむしろ、専門性が身につくかもしれない」
民間企業と違って、中央官庁というのは代わりが無い。
三菱商事がダメでも三井物産があるさとか、日テレがダメでもTBSがあるさとか、電通がダメでも博報堂があるさとか、そういう類の「代え」が無い。
どの省庁も、それが唯一無二の存在であるが故、簡単に割り切れないのだ。
でも、社会というのはいろんな要素が絡み合ってできている。人生はどこかで交わり、どこかで影響し合う。
私のモットーは、「来た船に乗る」というものだ。☆☆省の船が近づいて来ているなら、乗り込んでみたらどうかな?と、私は思う。