勝負の第3クール初日。
正直、大丈夫なんじゃないかと思っていました。
18時頃、娘から電話がかかって来ました。
「…落ちた」
電話の向こうで、もうしゃくり上げて泣いています。
「今日、自分としてはちゃんとうまくできた。私、受かったなって思ったもん。ヒクッヒクッ」
え、何があったの!?
もし仮に、今朝の時点で自分がボーダー層だったとしても、今日の自分としては、逆転できたと思うくらい手応えがあった。「勝ち」を確信したと。
だから案内の人に呼び出された時、まさかそれが出口だとは思わなかったそうです。部屋を移動させられるのかな?(★)と思ってドアを開けたとき、いつもの人が、ちょっと困ったような顔で座っていた。
その瞬間に娘は悟った。…ここは、出口だと。
「今思い返しても、何がいけなかったのかわからない。
ヒクッヒクッ。第2クールは緊張しちゃったけど、今日は自分のベストパフォーマンスができた。ヒクッヒクッ…」
私としても、何と言って良いかわからない。
とにかく、明日、☆☆省に行かなければ。
「万が一のことがあったら、遠慮なく電話してください」と言ってくれていた。今から電話できそう?
「うん、とにかく☆☆省に電話する」
つづく
(★)よくネット上で、「荷物を持って来てください」と言われたときは切られる合図、とか載ってます。
でも娘曰く、普通に面接に呼ばれるときも荷物は持って行くよう指示されたそうです。そうだよね?荷物置きっぱなしにして、何か紛失とかあったら面倒だもんね?