さて、娘は実家が首都圏で、進学先が地方大学です。

「通える範囲に大学はたくさんあるのに、なぜわざわざ地方へ?」「東京の私立じゃダメだったの?」という議論、ネット上で時々見ることがあります。私も、そういう質問をされたことがあります。

 

また、「地方の大学に行くと就活の時にお金がかかるよ」ということも、言われたことがありました。

何度も東京へ面接に来ると、交通費が非常にかかる。たとえ国立大学でも、地方での一人暮らし費用と就活費用を考えたら、自宅通学の私立大学の方が結局は安くつく。そんな話も聞きましたね。

 

 

では、実際に就活を終えてみてどうだったか?

娘の場合で言うと、就活の交通費はたぶんそれほどかかっていません。

 

これは完全にコロナのおかげと言えるかもしれませんが、2次面接くらいまではオンラインという企業さんが多かったようです。役員面接くらいでも、本来は対面だけど、遠方の方はオンラインか対面か選べますという企業さんも。

このやり方は、コロナが終わった後も続いていくと思われるので、地方の学生にとっては喜ばしいですね。

 

 

そして、娘が受けた企業さんは全て、東京まで来る場合にはしっかり新幹線代を支給してくださいました。(支給が無かったかもしれない企業さんは落ちたのでw)

本選考だけじゃなく、インターンの時も、さらにはインターン選考の段階から、しっかり交通費をくださいましたね。

 

うちの場合は首都圏に実家があるので、宿泊費は不要ですし、自己負担は新幹線の「東京都区内」とかの区分から外れる部分の交通費のみ。むしろ、普通に自宅からその企業へ行くより、安く済んだかもしれないです。

 

だから、新幹線代を自己負担したのは、霞が関バトルの時だけですね。それも実家から通ったので、宿泊費は要りませんでしたし。

 

 

あと、地方出身の人が東京の大学に出てきても、別に何とも思われないけど、東京(首都圏)の人が地方の大学に行くと、就活のシーンにおいては、なぜかポジティブな印象になったりしたみたい(笑)

 

誰も知り合いのいない地方大学へひとりで飛び込んだ!っていうだけで、何か「自立している」とか「行動力がある」とか「目標に向かっていく」みたいなイメージがあるでしょ?(地方→東京の場合も同じなのに、東京→地方だと、やっぱり“あえてそれを選んだ”っていう印象になるみたいですね)

だから、「ちゃんと考えて大学受験をしたんだな」って印象を持たれるというか、そんな感じはあったみたいですね。

 

 

そして、割といつもたくさんいる都内のあの私大については、「逆に不利なんじゃないかな?」と思ったそうです。

 

「だって、どこに行ってもあんなにたくさんいるんだよ?採用する側だって、同じ大学からばっかりは採用したくないな、と思うかもしれない。だったら、あの群れの中で上位にいないといけないわけでしょ」

 

地方国立大生は、あまり大群で押し寄せることは無いので、「多様性」な時代においては有利かも?

 

 

結論を言うと、我が家の場合は「地方の大学に進むデメリットは無かった」です。むしろ、今後東京を拠点に働くからこそ、学生時代に地方へ行っておいて良かったと思います。

 

地方の国立へ行くことを躊躇している高校生(or親御さま)がいたら、「心配ないよ!」って言いたいです。