最近、考察系のドラマや映画ってありますよね。

サスペンスドラマなどは、「犯人はあの人かな~」って視聴者みんなで一緒に考えるのも楽しい。私も、考察系YouTuberさんの動画とか、Twitterでのみんなの意見とかを参考に、あれこれ考えるのは大好きです。

「そんなカットあった?」とか「あれってそういう意味だったの?」なんてこともあり、すごく参考になります。

 

 

でも最近、「行き過ぎた」考察系の映画を鑑賞し、ちょっと「うーーん」と思っています。

 

 

私がその映画を鑑賞した理由は、他でもない、好きな人が出演しているから。

こちらとしてはファンなので、事前にその映画に関するインタビュー記事なども全部読んでいたし、原作小説も読んでいたし、監督さんとのインスタライブなども見たし…とにかく「受け入れる努力」はかなりしたと思う。

 

でも、映画はかなり難解で、正直よくわからない作品でした。Twitter上でも、あのシーンはどういう意味?あの人はどういう設定?と、いろいろ議論が飛び交っていました。

監督さんは、「皆さんが議論してくれて嬉しい♡」とか言っていたし、「この作品は余白を楽しんでください」とか、「見る人によって解釈が違って良いんです」とか言っていました。

 

 

でもでも、でも、でもーーーー!

あまりにも「不親切」じゃないだろうか!?というのが、正直な感想。

私の理解力が足りない部分ももちろんあると思うんだけど、監督さんの高尚な思想に付いていける人ならわかるのかもしれないんだけど、これだけ多くの人が「わからない」と言っているということは、やっぱり、「足りない部分があった」と言えるんじゃないかと。

 

インスタライブなどで話してくれた内容を聞いて、「そうだったんだ」とわかった部分もあるんですけど、「そんなこと、あのカットだけでわかる人いる?」みたいな気持ちにもなったんですよね。

 

テレビドラマと違って映画の場合、「あれ?あのシーンどうだったかな?もう1回確認したい」と思っても、1,500円とか2,000円とか必要なわけじゃないですか。ファンの中には、「5回観に行きました!」とか「10回も行きました!」とか言っている人もいたけど、普通の人は、まぁせいぜい2回じゃないですか?(私も2回観ました)

一般的には、インスタライブなんて見ないで鑑賞するものだと思うし、公式サイトのあらすじくらいはちょっと読むかもしれないけど、雑誌のインタビュー記事まで読むとは限らない。

 

「映画だけ」を「初めて鑑賞した人」に届く状態に仕上げる、っていうのが、やっぱり最低限のラインというか、興行する上でのマナーなんじゃないかと思うんです。

「余白」っていうのは、その最低限の部分が埋まった上でのことって言うか。「わかる人だけ付いてきてくれたら良い」っていうのは、ある程度はあっても良いと思うんだけど、ここまではやっぱりちょっと乱暴過ぎるというか、ひとりよがり過ぎるんじゃないかと思う。

実際、2回目を観たら理解が深まった部分もあるので、何度も観たくなるようにワザとそうしているのかもしれないんですけど…。

 

 

実は、もう1本の同じ監督の作品にも、私の好きな人が出演していたので、もう1本観たんです。

でもそちらも、全く同じ感じの、余白系の考察系の難解な映画だった。正直よくわからなかった。

 

私とこの監督さんは合わないんだと思う。好きな人が出演していなかったら、次回作はもう観ない。

でも監督さんは彼を気に入ってくれたみたいだから、またオファーしてくれるかもしれない。それはそれで嬉しいことだと思うので、うーん、次はもう少し「一般的なレベルの観客」に寄り添ってくれたら嬉しい。

監督さんはまだ若い方なので、自分の作りたい物を何作か作って満足して、その先はもう少し、スクリーンの向こうにいる観客の気持ちを汲んでくれるようになってくれたら良いな。

 

わからないから原作を買って確認したくなるとか、インタビュー記事の載っている雑誌を買いたくなるとか、そういうファン心理に付けこんだ商法だったらやめて欲しい。もちろん違うとは思うんだけど。

 

 

Twitterの方は推し活アカなので、映画の感想は、あくまで彼の演技に対する感想だけつぶやきました。

いくら作品名を伏せても、どの映画のことをつぶやいているかわかってしまうのでね。監督さんを傷つける意向はないので、でもこのモヤモヤはどこかに吐き出したくなってしまったので、ちょっとこちらで書いてみました。