娘と、映画「マイスモールランド」を観てきました。

観終わった後、娘と2人で「いったいどうしたらあの子を助けてあげられるのか?」「どうするのが正解なのか?」と、たくさん話をしました。

 

映画は、埼玉県川口市に住むクルド人一家の物語を、その長女である女子高生を中心に描いています。

主人公のサーリャが背負っているものが大きすぎて、重すぎて、とてもとても苦しかった。

 

周囲の人たちは、むしろ良い人ばっかりで、みんなサーリャにむしろ優しくしてくれます。

でも、できることは限られている。

 

大家さんは家賃を2ヶ月待ってあげるくらい。

バイト先の店長は、給料を少し多めに入れてあげるくらい。

仲良しの男の子も、自分のお小遣いから少しカンパしてくれようとするくらい。

彼のお母さんも、お家でカレーをご馳走してくれるくらい。

高校の担任の先生も、「頑張れ」と応援してくれるくらい。

小学校時代の先生も、「いつでも相談に乗るよ」と言ってくれるくらい。

 

サーリャのことを思っていても、それ以上、どうしてあげられるって言うのか。

 

ラストシーン以降、一家はどうなってしまうのだろう。

妹と弟は、いつ状況を理解するのだろう。

日本は彼らに対し、いったいどうしたら良いのだろう。

埼玉県は、川口市は、どうしてあげたら良いのだろう。

 

たくさんの人に観てほしいけど、上映館があんまり多くないみたい。

口コミで少しずつでも広がっていって欲しいな、と思いました。