早い物で今年も2ヶ月が過ぎようとしている.

つい最近,初詣に行った気がするけど.全く月日の経つのは早いもんだと実感する日々.昔はもっと1日が長かった気がするけどね。

 

さて,メグロであるがクラッチの問題があり整備は頓挫してしまっている.この部分が解決しないと,各消耗品の交換や部品調達も進めることができない.

 

でも,放置していても仕方がないし,時間もあるから気になっていた数十年の汚れと埃を払って少しでも見栄えをよくすることにする.

写真の奥に見える通り,埃とも言えずほとんど固まった泥がこびりついている.

うちのメグロは再生された綺麗な状態ではなく,蔵出しならぬ納屋出し状態のため全身に錆をまとっている.でも,この錆は時代が付いている証だから改めて綺麗に塗装するつもりはない.

 

しかし,しかしである.

泥や埃の蓄積は汚れであり,個人的美学に反するし,現状のままでは湿気を吸収すると錆の拡散にも繋がるためなるべくは落としたい.ただ,カバーや部品が付いた状態では細部の汚れは落とせないから極力,部品を外してすっきりさせてしまおう.

 

右側のバッテリーカバーやケース,ツールボックス,シフトにキックペダルを外す.表面からは見えない汚れが裏側にはべっとりと言うよりもガッチリと固着している.

左側もチェーンケース,エアクリーナーカバーにクリーナー,ホーンにキャブレターと外せる物は外した。ついでにリアフェンダーも外し,すっきりとなるばかりか各種整備するにもやりやすそう.いろいろと外してみると作りは非常にシンプルである.チェーンケースって効果があるね、各部に汚れがこびりついているけどチェーンは全く問題なし。舗装率の低かった当時の道路事情では必然だったんだろうな.

 

注目はエンジン下に見える泥.部品を外しただけでボロボロと剥がれてきた.各パーツのこびりつきを剥がすと泥の量は数倍になった。これが当時からの汚れである.まして泥だけでなく漏れた,流れたオイルに泥が混ざって年度状態になっているからタチが悪い。でも,プラスクレーパーを使っていると気持ちよく剥がれてくるので楽しくキリがない.

 

ここまで外したから,サドルシートのゴムダンパーとオイルタンクも外してしまおう。

ご存じの通り,メグロのオイルシステムはドライサンプのため,オイルタンクは別体のため外すことができる.

じゃその前にタンク内のオイルを抜かないとならない.自分が今まで触ってきたわけではないから,いつオイル交換がされたかも判らない.オイルの状態や入っているのかも不明であり,興味津々でタンクのドレーンをレンチでひねってみる.

 

ハーネスも修復しなくちゃなぁ

 

W1SAのオイル交換にも使っている特殊工具(笑)を用意して。

養生テープが貧乏臭いので,この後ビニールテープで修復したので,後数年は使えそうだ.

でも、何かが変だ.通常はドレーンボルトを外すと放物線を描いてオイルが出てくるはずなのだが,チョンチョロリンとしか流れてこない.オイルが入っていないのか,もしくは詰まりがあるのか針金を入れて探りを入れてみる.

 

出てきた出てきた.

いくら寒い日だからって,ここまで粘度は高くならないだろうと思う程の糊状になったオイルが(笑)

こんな状況だから出来きるまで時間がかかる.上から灯油を流し込んで粘度を下げることにする.

昔、古典的落下式トイレはバキュームで吸い上げて処理していたが,最後に上からバケツ2杯程度の水を入れて吸いやすくしていたことを,ボーっとオイルの滴下を見ながら思い出した.

 

オイルがほぼ出たので,次はオイルライン2本(エンジンに提供側と回収側)を外すことにするが,提供側にはオイルストレナーが設置されているがどうなっていることやら.絶対に詰まっているんじゃないかな.

 

ハイ!大正解.真っ黒で金属の編み目の見えないほど詰まっている.(慌てて写真を撮るのを忘れた ⇒ 見せたかった)

汚れをパーツクリーナーで洗浄してこの通り綺麗になりました.

あのまま,エンジンを回していたら抵抗となって,オイルの供給にも影響が出たかもしれない.

 

 

タンクは灯油でフリフリシャバシャバと中を洗って逆立ち?させて残りを自然滴下させて,オイルウエスで周りを清拭しとりあえず保管しておく.

 

 

汚れを落としたり部品を外したりしてみると,いろいろな不具合が見つかった.ギアケースのメーターワイアーのオイル漏れ

オイルラインの硬化とオイルシール劣化,オイルホースの硬化(絶対パッキリ折れる奴)など,交換が必要な部分がたくさんでてきた.ToDoリストを作ってみようかな.

 

昔から洗車は整備の基本って言われていたけど,やはり,古いバイクのお掃除は綺麗にするだけでなく機能やオイル漏れ,パーツの状況などトラブルの回避にも繋がるから大事だね.

 

でも,まずはクラッチの問題を解決しないとなぁ・・・・