真空管6L6GCと真空管807とでは、足の配置が異なる。前にも書いたが、「アメリカの真空管6L6」が、日本で「真空管807」になり戦後盛んに送信管で使われていたらしい。これが再度アメリカに渡り6L6Gとなり、6L6GCとなったらしい。こちらは送信管ではなくオーディ専用。形は全く異なるが、807は構造的には6L6グループらしい。「真空管807」は頭に「プレート電極」が出る。が、元が6L6グループであるから、オーディオに使えると誰かが思ったらしい。私は、戦後製造の国産807を中古で二本、もう二本はJAN(アメリカの陸軍・海軍規格)のものを確保。

 1960年代の日本では、60~70%の方がこの807を送信管に使っていたらしい?確かにここからオーディ用の出力管に使える!とは何方かが思ったらしい?真空管の頭からのプレートのシールド線の配線がシャシーに延びる。見た目は確かにグロテスク?見栄えがする?のだろうか。確かに、奇をてらう?感じはするが、アンプとしてはあり得るかも。ただ、通信用なので発振しやすい傾向があるらしい。が、真空管のヒータからの光がふんわりと点灯し、テンポ遅れでブーンと音が出て来るのであろう。

 以前、オーディオ管の845のキットは組み立てたが、本来は通信管の211の方が良かったのだが。

 

 

木枠を買い、上にアルミ板を被せ 何とか大きな807を挿した,前段は控えめに12AU7。807用アダプターが30mm程の高さがあるので、807が余計に目立つ。

出力トランスは、ゼネラルトランスさんの出力5Wシングル、オリエントコア?

807は上部のプレートからの配線が特徴で如何にも通信管!

6L6GCの三結は外しビーム管接続に変更。私は測定器はテスターしか持ってないので

出力は多分8-10Wか?それにしても、現在フル出力は使えないが、見栄えは見事。

 

 三結の6L6GCでは多分、片側2W?ほどの出力だったとは思うが、相当お世話になったアキバの三栄無線の6L6GCシングルアンプ・10WX2のキットだったのだが、豪華にタンゴのU-808,20W出力が使ってあった。こちらは、後に台湾製のCR銘・KT-88のシングルアンプに改造をした。これは、本格的な製品で勿論、片手では持てない。しかも音はキラキラ、出力トランスがU-808なので安心して使える。

 私が手造りするのは、全て片手で持てるくらいの軽量なシングルアンプばかりだが、シャシーの穴あけから手造りした片側4Wほどの出力である12BH7パラPPアンプは意外と簡単に一発で音が出た。こちらは、全てナショナル球で揃えた。

更に類似球のRCA球?IBM用?で同様のパラPPアンプも上手く行った。何故か、本格的なPPアンプは作ったことが無い。6L6GCPPアンプやKT-88PPアンプは、後はトランス類だけ購入すれば、多分組立て可能だが、もう元気はない!

 さて807アンプは、あっけなく音が出た。事前にスピーカなど繋がずに様子は見たが、音は出た。テストに使ったスピーカはティアックのキューブスピーカだったが、ボリュームは10時~14時の方向、私はテスターしか計測器は持っていないので、出力等詳細は不明。多分、6L6GCシングルの三結程度の出力か?先ず、まずは安心。一時間程鳴らしたが、異常は何も出無い。此処の所、失敗は全く無いので、多分腕が上がったのであろうか?もう2本、JANの807も持っているので、そちらの音色も聴いてみたい。何しろ、繋ぐスピーカは山ほど持っている、それほどの名器は持っていないが、楽しみではある。が、6L6GC三結との違いは不明!ただ、出力トランスが5Wなのが容量不足か。この交換も検討しているが、見ての通りシャシーが小さいので、8~10W程度の出力トランスが限度か。シャシーの交換は大事になるし、新しく作り直すのも厄介!まあ、静かに鳴らす事にした。

 後日、本格的にチェックを行った。6L6GC、三結アンプなので安心していたが、私は測定器はテスターしか持っていないので、どうも遥かに出力が多い模様!多分、片チャン10Wほど?最近のキット作例では10Wの出力トランス、昔なら片側20Wの出力トランス(U-808)さえ使っていた。テスト利用だから、6L6GC三結のままの状態の、片側5Wの出力トランスを転用。が、12AU72本のプリアンプを繋いだ当初、メイン側は例の通りボリュームゼロ(右回しMAX)だったが、相当に大きな音が出た。慌ててプリ側のボリュームを最小にしたが、出力トランスを破壊する処?だったかも。結局は、出力側ボリュームを最大の状態で、プリ側は5°~10°回したのみ。多分、片側1W程度の出力で充分過ぎる程音は出ているのであろう。まずは片側10Wの出力トランスに改造はしたいが、現在のシャシーでは容量が苦しい状況で、根本的な解決にはならない。特に昔のスピーカは能率が良いのでこんな場合は困る。

 何も測定器を持っていない状況は本当に不安!807の出力は意外と大きな出力が出る。もっと学ばなければ。

 宮甚商店さんが807のアンプを大いに誉めているが、残念ながら、私にはそれ程の技量はない!しかも、音楽とオーディオの素養は全く無い。今後は「音を楽しむ」だけにならない様、今更ながら楽器の一つでも極める計画、この年では多分無理ではあろうが。

 また、807の2本セットを買った。これで合計3セット所有に。今回もユーズド品なので、作動しなくともクレームは付けない。まあ真空管は丈夫なので、完動品なら文句は無いが。通信用に使っていた球なので、意外と沢山世には出回っているかも?