なつさんのショートスティ生活。
いくのをもちろん嫌がっていました。
車に乗せられて、「嫌だ嫌だ」
のこさんは心が締め付けられる思いで不安でいっぱいでした。
私は「大丈夫だよ」としか言えません。
そして、ひたすら
「今はこれが最善なんだね」
と言い続けました。
そうすることで少しでものこさんの気持ちを楽にしたかったの。
のこさんの不安な気持ちをたくさん聞きました。
たしかにあの時の最善は、ショートスティだったんです。
必要だったのです。
なつさんのおうちは介護力は皆無。
同居の息子は透析している、嫁さんはパーキンソン病でそれぞれがそれぞれのことで精一杯の生活。
老老介護というよりも要介護者同士の介護生活。
そんなわけもあって、スムーズにショートステイに入れたのも奇跡的な話。
幸いなことにお嫁さんが介護保険を使っていてケアマネさんがいたんです。
その方の計らいでそうなりました。
しかしながら、正直言って、ショートステイ。そんなにいいものではありません。
もちろん、どこの施設も同じではないですが、大抵はあまり良いお話を聞きません。
実際私が働いていた、ディを利用している利用者さんも、ショートステイからかえってくると、認知症が、かなり進みます。
ひどい方は立てなくなります。
それがなんでか、おばあちゃんに会いに言った時にわかりました。
まず、トイレにはトイレットペーパーすらない。(利用者さんが詰まらせたり、口に入れたりするからという理由)
食堂にたくさんの利用者さんを集めて1人の若い新人さんかな?が、真ん中に立ち、まるで羊飼いかのようにみんなを見ているだけ。
言い方悪いけどわたしには飼育委員のように見えた。
人手不足で、対応ができないのはわかります。
でもあまりにひどい光景。
ほとんどの人が車椅子に座らされて、一人で歩こうとすると「立っちゃダメ!」と声が飛んできます。
テーブルには何も置いてなくて、葬式かのようにみんな黙って下を向いているだけ。
そして、おばあちゃんが、「おしっこ」というので連れていくことにしました。
そしたら、トイレットペーパーがないんです。
やっと見つけたスタッフにそのことを伝えると慌てて持ってきました。
基本利用者さんが一人でトイレに行くことはないから、必要ないというのですよ。
びっくりですよね。
呼んでも来ないくせに。
そんな感じの生活をしているものだからおばあちゃんの足はあっという間にパンパンに浮腫みました。
動かないから。鬱血性心不全ではないかと思いました。
そんな話をしている矢先。施設から電話が入りました。
「転倒して今から病院に連れていく」
すぐにその病院に向かいました。
そこで、頭を打ったようで、頭に水がたまっていました。
その治療。そしてそこでやはり心配していた、鬱血性心不全が判明。
運が良いことにその治療にも取りかかれました。
3か月も経たずに1軒目のショートスティ生活は終了。
次は病院での入院生活に突入です。
ちなみにのこさんは公共交通機関で1時間はかかるショートステイの施設まで、2日に1回のペースで通っていました。
病院には毎日いっていました。食事を食べさせるためです。
病院は片道30分くらいかな。
のこさんは「いい運動だわー」なんていってましたけどね。
入院生活へ続く→