厳しい向かい風の中、チームのために走り、チームのために襷を繋いだ。
華の4区。
自分にそう言い聞かせ、3.3kmを走り抜けた。
タイムはまだ聞いていない。
走り始めに皆が頑張れと声援をくれた。
走り終えると皆が、思ってたよりも速かったと複雑な感想をくれた。
私は常に前向きだから、ありがとうと感謝した。
向かい風のせいにも、風邪のせいにもしたくはないが、もうちょい記録出せただろうに。
試合という舞台に慣れていない、弱い自分が自分で自分を潰してしまった。
しかし、なぜたろう。
来年リベンジするぞとはちぃとも思わない。
とにかく、私は走り終えた。
今後は趣味で休日の早朝の暇つぶしにランニングを続ける。
なぜなら、シューズとウェアもろもろでひと月分の小遣いを使ったからだ。
そういう話を肴にして、今晩19時に開催される前職場の送別忘年会に参加する。
次の舞台は鳥貴族。
粗品はキルフェボンで焼き菓子を購入し、準備は整った。
こうして夜も妻子を放ったらかしにし、自ら父親の存在感を無くしていく。