この瞬間のために生きている | コマオオフィシャルブログ

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結論から言えば好きにしなさいと言うことになる。

玄関を開け、手洗いとうがいをした。
長く続く習慣だ。
リビングのドアを開くと、妻が新聞を読んでいる。

「やあ、おはよう」
「あら、お散歩でしたか」
冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出し、コップに注いだ。
「ああ、今日も良い天気だよ。それより婆さんや、ファビオ・ジュニオールはまだかい」
「まだみたいですね。でも、移籍市場はまだ開いてますから焦らないでくださいな」
妻の言葉にコマオは溜め息をついた。

ところで、と妻がこちらを向かずに問いかけた。
「週末は本当に新潟ですか」
そうだよ、と短く答えた。
今度は妻が溜め息をつく。
「孫とアウェイに行くのは一つの生き甲斐なんだよ。負けたら最悪だけどね」
コマオは散歩の途中で買ったパンをトースターに入れ、棚からコーヒー豆を取り出した。


そんな幸せな未来を描きながら、コマオは15時半に退社した。
2時間の時間休である。
地下鉄から阪急、モノレールと乗り換えをし、無事に公園東口に到着した。
ここから先は現実である。

帰るまでがフットボール観戦。
コマオは自らにそう言い聞かせ、美味G横丁で珈琲カキ氷を食べ、くくるのたこ焼きを購入してEゲートを通過した。
ユニフォームはすでに身につけていた。

久々のゴール裏。
コマオはバックスタンド寄りのベンチに腰を下ろした。
試合開始まで2時間近くある。
コマオはたこ焼きを食べて、鞄からF山先輩に借りた『もやしもん』の2巻を取り出し、黙読した。

漫画に集中し過ぎて良い頃合いになり、ゴール裏の声出しが始まった。
勘を取り戻すのに時間がかかったが、身体はしっかりとリズムを覚えていた。

試合はガンバが勝ち、ゴールの度に周りの知らない人たちとハイタッチをした。
やっぱりゴール裏は良い。

今日の観戦は皆のおかげ。
少し早い誕生日プレゼントと思っておこう。