去る金曜日、コマオはいつものように職場を定時退庁し、地下鉄に揺られていた。
JR東西線の大阪天満宮に乗り換えるため、南森町の改札を出ると、いつもはがらんとした切符売り場に長い列ができていた。
他にも多くの方々が浴衣を着て待ち合わせをしているようであった。
あぁ今日は天神祭かと気づき、コマオは人にぶつからないよう気を付けてJRの改札を目指した。
コマオもたまに花火大会を見に行く。
しかし、最後に行ったのは3年前の8月だ。
忘れもしない、嫁の地元の花火大会である。
臨月の嫁が見たいと言うので、コマオ、義兄とその彼女(現在は義兄の妻)が付き添って見に行った。
花火の音で赤ちゃんが驚き、お腹から出てこないだろうかと本気で心配していたのは懐かしい思い出である。
学生の頃も毎年、誰かと地元の花火大会に行った。
市の予算と観客のマナーの悪さが原因で、4回生の時に最後の花火大会となってしまった。
それも今となっては懐かしい思い出である。
もちろん、中高生の頃も時々見に行っていた。
しかし、その当時は花火なんか興味がなく、好きな女の子と夕方から遊ぶ良い口実だった気がする。
花火大会の何が良いって、それはもちろん女の子の顔を横から見ることが出来ることだろう。
あの頃、とても好きだった女の子は当然、コマオと同じ年齢に成長しているはずだ。
さて、どこでどんな人生を歩んでいるのやら。