コマオは朝から車に乗り、東へ向かった。
着いた先は実家の隣町。
ここで学友Y氏に会う。
Y氏は同期であり、同じサークルに所属していた友人の一人だ。
自転車を愛しており、コマオは学生時代、こいつホンマに異性とお付き合いしたりできんのかと余計な心配をしていた。
コマオの余計な心配をよそにY氏にも嫁に来てくれる心優しい方があり、昨年には第一子も誕生した。
先日、Tるくんのパーティーをきっかけに何と無く連絡を交わし、再会することとなった。
Y氏の住む町へ到着し、電話でやり取りしながらご自宅に向かう。
あの野郎、コマオに黙って一戸建てを買ってやがった。
再会の懐かしさを感じる間も無く、コマオは自宅にあげてもらう。
そこにはもちろん、奥さんと子がいる。
ずっと会ってみたかった人たちに会うことができて、Y氏と再会したことより嬉しかった。
子は人見知りもせず、初対面のコマオに抱かれても笑顔を見せてくれた。
目が大きくて、とても可愛らしい。
奥さんには何でこんな奴と暮らしているのですかと聞いてみたかったが、やはり、初対面なのでやめておいた。
2人に行ってきますと挨拶し、Y氏と町の散策に出かける。
特に行く当てもないのは学生時代から変わらず、大型ショッピングモールや男のロマンが詰まったホームセンターを物色し、歴史的建造物を拝見して竹林を写真に収めた。
だらだらしていても時間は過ぎるもので、また会おうと約束して帰路につく。
西に向かう道中の夕陽が眩しすぎて腹が立った。
今回の再会で何より嬉しかったのはY氏が子をデレデレとあやす姿を見れた事。
第一子の誕生は彼を血の通う人間に仕立て上げている。
お互い一人の父親として頑張ろうゼ。