生活習慣の整っているコマオは休日も自然と7時に目を覚ます。
朝食を摂りながらテレビで昆虫の物語を見る。
いつもはあやこと見るこの手のお話も今日は一人。
朝から少しさみしい気持ちになる。
朝食を終えたコマオはさっそく洗濯物を干す。
数日間溜まったとは言え、所詮は一人分の洗濯物。
あっという間に干してしまい少しさみしい気持ちになる。
食器を洗い、風呂、トイレを掃除し、部屋に掃除機をかける。
これらの作業を終えても時計の針は9時に至っていない。
コマオは誰と勝負をしていたのか分からないが、勝ったと思い、得意気になる。
こういう日はさっさと出かけるのがよろしい。
そう思ったコマオはとりあえず着替えをした。
グルメのアニメを半分ほど鑑賞し、テレビを消して外に出る。
今度の木曜日に面接を受けるので、現地を下見に行こうと思った。
寝床からすぐの国道を北へ北へと走る。
隣町を越えていき、車はとうとうコマオの知らない道路に入った。
ほとんど国道をまっすぐ北へ走っただけだが、現地に到着しほっとする。
時計を見るとちょうど1時間程度走ったことになる。
どこにも立ち寄らずに1時間。
思えばずいぶん遠くに来たもんだ。
帰り道のコマオはもうすでに面接やめとこかなぁ的な気分が芽生え始めていた。
当然、折り返し1時間かけて寝床近辺に戻った。
時計は11時半になっていない。
午前中が大好きなコマオはその足でイオンショッピングモールへと向かう。
日曜日のイオンはどこから湧いて出てのかというくらい人がいる。
当然、こだわりの場所はすでに駐車されており、階上への移動を余儀なくされる。
コマオはのんびりと書店で徘徊するのをこの世で最も有意義な時間の一つと思っている。
何も考えず、目的もなく、たくさんの印刷物に囲まれる。
ふと思いついたように書物を手に取り、買うでもなく立ち読みする。
単行本、文庫本、音楽雑誌、情報誌、参考書と各コーナーをうろうろする。
コマオは一応、業務知識をつけねばならぬと社会保障や医療、介護保険、生活保護の実用書も確認する。
たまたまわかりやすい解説の付いた医療制度に関する本を見つけたのでキープしつつ徘徊を続ける。
最後に絵本でも見るかと思う。
前から気になっていた絵本があったので、ついでにそれも購入した。
明日の晩、あやこが寝る前に読んでやろうとにやにやする。
書店を出たコマオは腕時計を確認すると正午を過ぎていた。
お腹も空いたし何か食べよう。
そう思ったが、日曜日の飲食店は家族連れ、友人、アベックで溢れている。
こんな日に一人で昼食はできないと判断し、少し駆け足で駐車場へと踵を返した。
寝床に戻ってぺペロンチーノを食べよう。
今日はお休みだからチーズも食べよう。
コマオはディスカウントショップを経由して寝床へ戻った。