コマオは久々に苛々している。
理由は唯一つ、愛すべきクラブの不甲斐ない敗戦である。
スタジアムに行けないコマオは今日もテレビ観戦であった。
しかも、仕事がおして前半は観ていない。
それだけでも苛々するが、観たら観たで後半はもっと苛々した。
試合が終わって少し経ち、コマオは電話をした。
相手は実の母親。
苛々したコマオは母に慰めてもらおうとした訳ではない。
来月の頭にあやこのお宮参りへ行くので、時間とか決めたかっただけである。
話がおおかたまとまり、コマオは電話を切る。
電話を切ったコマオは次の瞬間に嫁に電話した。
負けて悔しい思いをしたコマオは嫁に慰めてもらおうとした訳ではない。
母親との会話で決定した事項を忘れないうちに連絡したかっただけである。
ちなみに嫁は今日、愛すべきクラブが試合をしている事すら知らなかった。
電話を終えたコマオは少しすっきりしている。
こういう苛々しているときに一人でいるのはとても危険だ。
無理矢理でも誰かとお話しするのがいいのかも知れない。
今季は残り7節。
泣いても笑っても残り7節なので、全部勝って笑って終わりたいものである。