コマオは方向転換を求められている。
毎日を健やかに、誠実に生きていきたいと願う人は少なくない。
もちろんコマオもそれを願う人のうちの一人である。
しかし、日々を過ごす上で他者の意向を無視することはできない。
他者と自身の意見が食い違うとき、コマオは強引に自分を貫く真似はしない。
ただし、相手にもよる。
まず、コマオに求められている物の一つに規模の縮小が挙げられる。
負担をなるべく減らしたいという希望がコマオのすぐ傍から湧き出ていた。
その希望に伴い、コマオは重い腰をゆっくりと上げる。
今回は相方からの切なる願いなので、コマオは最善を尽くすのみである。
果たして相方の希望が叶うのか。
刻一刻と期限が迫る中、来月の頭に神戸空港のすぐそばで相談会を開催する。
一度不安を感じたら止まらない相方を横目にコマオは言う。
「何とでもなるさ」
コマオは本気でそう思って言うが、おおかた様々な誤解を招く。