人は一人では生きられないと徐々に分かりつつあるコマオは、その人生の行く末を心配するあまり、他者と触れ合いたくなっている。
いや、ただ京都河原町に行きたいだけなのかも知れない。
とにかく、理由は憶測を含め様々だが、コマオはいわゆる『三角倶楽部』を創設する事に決めた。
準備は容易ではない。
卒業後、頻繁に連絡を取り合うことは皆無であった。
もしかしたら、コマオ以外の皆は頻繁に連絡を取り合い、親睦を深めて会食を繰り返しているかも知れない。
それが事実なら、コマオは三日三晩とるもの手につかず、悪夢にうなされ、枕をその不衛生な落涙で浸すであろう。
後に皆の家まで身に覚えのない出前が三日分は配達されること、まず間違いはない。
コマオはどこにも属さない。
主旨が大きく変わっている。
とにかく、そのような忌々しい出来事を回避するためにも『三角倶楽部』の創設はコマオの急務である。
かつて、かよわい志を共にした活動員たちは再び集結できるのか。
コマオの腕がいま試されている。