教科書には載せられない本当の歴史を学ぶと、今の世界の裏側が見えてくる

教科書には載せられない本当の歴史を学ぶと、今の世界の裏側が見えてくる

まづは経済、つまりお金の正体についてお話してから、政治の裏側・真相に移って行きたいと思います。

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http://d.hatena.ne.jp/rainbowring-abe/20051111


(37)戦略表

実行 目標または獲得物
大衆を無知にする 公共組織の衰弱
重要点(価格と売上げ)をコントロール することにアクセス する フィードバック 出力に必要とされる反応
[大衆を]上の空にさせる 防衛力の低下
家族を攻撃する 若者の教育コントロール する
現金は少なく、借金と施し物を多くする もっと自堕落 に、もっとデータを
教会 の独立性を攻撃する この政府 のようなものに対する信仰 を破壊する
社会的画一性をはかる コンピュータプログラミング を単純にする
税に対する反抗を最小に押える 経済 データを最大にする。強制する問題を最小にする
同意係数を安定させる 単純化
はみ出しに対するコントロール を強化する コンピュータ 入力データを単純化し予知可能性を大にする
境界条件を確立する 問題の単純化。差異の解決と差異同一化
適切なタイミング データの変移と不明瞭さの減少
コントロール への抵抗を最小限に抑える コントロール を最大限にする
コントロール を最大限にする 究極まで従属させる
通貨の崩壊 アメリカ 国民 相互の信頼崩壊

END(作戦終了)

  

(38)陽動作戦:基礎戦略

 沈黙の兵器の機密を保護し、大衆コントロール をかちとる最も単純な方法は、一方で大衆には基礎的なシステム 原則を知らしめないようにし、他方で大衆を混乱させ、無秩序にさせ、ほんとうは少しも重要でないことに引きつけ続けておくべきだということは、経験にてらして証明されてきた。このことは、次のことによって達成される。すなわち―

〔1〕公共教育 では、数学 論理 学、システム 設計ならびに経済学 などは程度の低いプログラム を植えつけ、技術 的創造を妨げることによって、かれらの精神を武装解除 させ、精神的行動をサボタージュ させる。

〔2〕次のことによって、かれらの感情を解放してやり、かれらの我がまま勝手と、感情的・肉体的な活動の中に放縦さを増してやる。

1.メディア ―特にテレビ 新聞 ―を通じて、セックス、暴力と戦争 を集中砲火で浴びせ続け、毅然と立ち向う感情を軟化させる(心的・感情的にレイプ する)。

2.かれらが欲するものを与えて―過剰に―思考に「カロリー が高いがまずい食品」―かれらが真に必要とするものを奪いとる。

3.歴史や法律 を書き変え、大衆を変質者が作り出したもののとりこにさせる。

 このようにしてこそ、かれらの目や心を、その人間にとって必要なことよりも、自分とは無関係なでっちあげたものごとへ逸らさせることができる。

 一般原則は、混乱あれば利益あり、である。さらなる混乱あれば、さらなる利益あり、である。それゆえ、最上のアプローチは問題を作り出し、その解決を示すことである。


(39)陽動作戦の要約

メディア :成人大衆の関心を真の社会問題からそらさせ、少しも重要でないことに縛りつけ続けよ。

学校:青年大衆には、真の数学 、真の経済学 、真の法律 ならびに真の歴史については無知のままにさせ続けよ。

娯楽:大衆娯楽は小学校 六年の水準以下にとどめ続けよ。

労働:大衆を、考える時間もないほど、忙しく、忙しく、ひたすら忙しくさせ続けよ。ほかの動物とともに農場に戻れ、である。


(40)同意:勝利の第一歩

 沈黙の兵器システム は、従順な大衆から合法的(必ずしも道義的とは限らない)強制力を使って入手したデータにより作動する。沈黙の兵器のシステム プログラマ にとっては、国税庁 を通じた大量の情報は利用価値が大きい。(国税庁 の資料リストにある『アメリカ 経済 の構造研究 』参照)。この情報には、納税者 雇用 者とが供給した奴隷 労働によって提出され、収集され、計算された、連邦 ならびに州の徴税書類に含まれた、よく系統だてられたデータの法的刊行物から構成されている。その上、国税庁 に提出された、このような大量の徴税書類こそは、戦略意思決定の重要なファクター となる、大衆の同意を示す有力な指標である。


(43)人工子宮

 人は母親の子宮 を離れる時から、さまざまな形の代用保護物すなわち殻(から)である人工子宮 を作り、維持し、引きこもる方向にことごとくの努力を傾ける。これらの人工子宮 の目的は、活動の安定にも不安定にも対処する環境を確保すること、成長と成熟の時期にはシェルター となり、老後には自由を保証し、外からの攻撃に身を守る防御物を確保することにある。このことは、一般大衆でもエリート でも変りない真実である。だが、問題解決策の求め方には決定的な差異がある。


(44)国の政治 機構―依存

 なぜ市民個人が政治 という機構を作りだすかという根本的な理由は、子ども 時代に頼りにした関係を永続させたいという、潜在的な意志あるいは欲望に根ざしている。卒直にいえは、かれらは、かれらの生活からすべての危険を取り除き、頭をなで、傷口にキスをしてくれ、どのディナーテーブルにもひな鳥をつけ、体を洗ってくれ、夜になればベッドに押し込んでくれ、何ごとも明日の朝目が覚めればすべてよくなっているだろうと言ってくれる神人が欲しいのである。

 こういう大衆の行動は、恐怖、怠惰、利巳主義の軍門に降っていることを意味する。そういうどうしようもない大衆に対する有効な戦略兵器となるのが、かれらが主成分になっている福祉国家 である。


(45)行動/攻撃

 多くの人は、自分の日常生活をわずらわす他人を、できることなら抑えこみたいか、殺したいか、あるいはその両方だが、自分が起こした明白な行為で、道徳 上あるいは宗教 上の問題を争わされなければならないのはごめんだと思っている。

 それゆえ、かれらは、自分たちの手を血で汚さないようにするため、(自分の子ども たちも含めて)他人に汚い仕事をやらせる。かれらは、動物に対する人間の扱いが悪いと言ってわめき散らしながら、自分の視野には入らない下町 の漆喰の屠殺場から来るハンバーガー の前によだれをこぼして座る。だが、偽善 者であればあるほど、世間では政治家 と呼ばれている殺し屋 の専門団体に財政 援助の税金 を払い、政府 の腐敗堕落 を訴える。


(46)責任

 多くの人々は自由に物事(冒険その他)をやりたいとは思うが、失敗を恐れる。

 失敗の恐れは、成功の見込みが薄いとか、人が信じる気のない創作 された嘘(法律 )を通過させるとかの場合は、他人に責任を押しつけるとかの無責任さに現われる。

 かれらは権威を求める(権威 authorityの語源 は「創作 者author」である)が、責任や虚偽は引き受けようとしない。そこで、かれらは、かれらに代って現実に直面してくれる政治家 を雇う。


(47)総括

 人々は自分たちが次のことをできるように、政治家 を雇う。

1.体を使うことなしに安全を手に入れる。

2.頭を使うことなしに行動を手に入れる。

3.生か死かをじっくり考えることなしに、他人から盗み、傷つけ、死に至らしめる。

4.全くその気のない責任はとらない。

5.これらの局面に立たされる訓練を受けることなしに現実や知識という利益を手に入れる。

 かれらは政治家 たちに戦争 機械を作り出して操る権力を与える。

その機械は―

1.国家/子宮 の生き残りを確保する。

2.国家/子宮 が侵略されることを防ぐ。

3.国家/子宮 を脅かす敵を滅ぼす。

4.国家/子宮 の安定のために、順応しない自国の市民を亡ぼす。


(49)徴兵

 徴兵 あるいは他の類似の制度のそもそもの目的は、脅迫によって、社会の若い男性に政府 は万能であるという、いわれなき確信を教えこむことにある。彼はまもなく、祈りが時間をかけてやっていたことを、一発の弾丸が一瞬のうちにドンデン返しにしてしまうことをを教わる。

 徴兵 (志願兵など)は、中年と老年が若年を公共の汚れた仕事に強制的につかせる目的をもって考案された、強制的集団犠牲と奴隷 の制度である。それは若者を年長者と同じように有罪とし、若者による年長者批判を極力抑えつける作用を果たす(世代安定剤 )。それは、「愛国的・国民 的」サービスというラベルを貼られ、おおやけにマーケット に出され販売される。

 ふつうの状態では存在しないものは、計算によって強制的に明るみに出すことができる。人類 は機械であり、掴んで回すことのできるレバーであって、社会をオートメーション化することと、靴工場をオートメーション化することとの間には、ほんのわずかしか違いがない。


(50)実施のファクター

ファクター Ⅰ】

 徴兵 の成功には、ほかの人間社会機構のように、あれこれの形の脅迫(または刺激)が本質的に重要である。物理学 の作用反作用の原理は、内的なサブ・システム にも外的なサブ・システム にも適用されなければならない。

 徴兵 にあたって、確実に個々人を洗脳しプログラム に組み込むには、家族と同僚グループの双方ともを巻き込んで統制下に置かれなければならない。

ファクター Ⅱ 父親】

 家族もちの男を、確実に息子に正しい社会訓練と態度を身につけさせて成長させるように躾けなければならない。広告 メディア 等は、父になるべき男が結婚 する以前、少なくとも結婚 するまでには、尻に敷かれる存在になるように膳立てすることにかかりきっている。彼は教えられる、自分は自分用に打ち込まれた社会のクサビに順応するか、性生活の両脚を縛りつけられるかであることを、そして、やさしい仲間づきあいはゼロになることを。彼は見させられる、女たちは論理 的、原則的で尊敬に値する行動よりも安定を要求するものだということを。息子が戦争 に行く時までに、父親(骨抜きにされてクラゲ のようになっている)は、自分の同僚たちに非難の目を向けられないうちに、また、彼個人の意見や自尊心 の殻を破って偽善 者とならないうちに、息子の手に銃を渡すだろう。息子は戦争 に行くか、父親が当惑するか。それでも息子は戦争 に行くだろう、戦争 の真の目的がどこにあるのかを知らずに。

ファクター Ⅲ 母親】

 生まれたての子ども をもつ女は、幸福で目が輝きすぎて、富者の大砲の材料も奴隷 労働の安価 な源泉も見分けがつかない。しかしながら、女は、遅かれ早かれやってくる「現実」の変移を受けいれることに慣らされなければならない。その変移にはどうにも処し切れなくなるほど、家族という単位をとことん破壊しなければならず、国家は公教育 コントロール し、国営の保育センターをさらに増設し、父母が子ども を早い時期からそこへ〝派遣 〟させるよう義務づけなければならない。洗脳教育 は早いうちから行うほど、子ども たちの変移の速度を(強制的に)上げることができるのである。

ファクター Ⅵ 家畜】

 もっている頭脳を使わない人間は、頭脳がないのも同然である。だから、父親、母親、息子、娘というこれら知性のないクラゲ の学校は、荷物運搬動物あるいはせいぜい彼らの調教師 となるほかはないのである。


 さて、「戦略表」にあるように、この「静かなる戦争 」は通貨の崩壊によって完結します。

 私はこれまで「お金持ち」たちの「お金儲け」のために社会が仕組まれていると考えてきました。だから、「通貨の崩壊」の意味がよくわからなかったのです。そんなことをすれば、「お金持ち」たちの損失も大きいはずです。でも、彼らの目的が単なる「お金儲け」ではなく、一部の人 間による公然とした世界の独占支配であるとしたら…。グローバリゼーション とは、その現われなのではないでしょうか。そう考えると、これまで世界で起きたさまざまな矛盾に満ちた出来事もスッキリと腑に落ちます。

 ロック フェラー が資金提供して設立された外交問題評議会 CFR )の重要メンバーであるリチャード・ガードナー が、これを裏付けるような興味深い発言をしています。

「我々は、世界政府 という巨大なピラミッド を構築することにあたって、上から下に向かうより、下から上に向かった方が良い。それは、一見すると、ウィリアム・ジェームズの『どんぱち騒ぎ』という表現がぴったりの、突然的な大混乱をもたらすだろう。しかし、このように各国の大衆を絶望に導きながら徐々にその国の主権を侵食し、最終ラウンドで国家主権の明渡しを迫る方が、結局のところ、昔流のトップダウン 方式より早く世界政府 を実現することができる」

 これまで見た様々な「計画」を総合して考えると、「静かなる戦争 」のあとに「激しい戦争 」つまり最終戦争 が計画されているのではないかという疑念を持たずにはいられません。



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(前回からの続きです)

 文書はこのあと、戦略の詳細を述べていますが、重要と思われる部分を要約してご紹介します。


(9)ロスチャイルド 氏が発見したエネルギー

 ロスチャイルド 氏が発見したことは、上記の概念を経済学 に適用した、権力、影響力、人民 に対するコントロール についての基本的な原理であった。その原理は「金力の外見をわがものにすれば、人は金力を与えてくれる」ということである。

 ロスチャイルド 氏は、通貨または貸付預金には、もっと大きな富を(実際の保証の代わりに)手中にできるという約束と引き換えに、実際に持っている富を引き渡す気にさせる(人々を引き寄せる磁場 の誘導係数)見せかけの力があるということを発見した。債務者は約束手形で貸付けてもらう見返りを用意する。ロスチャイルド 氏は、誰かの黄金のストックがある限りは、顧客にそれを見せて信用させ、実際に彼が手当てできる金額以上の手形を振り出せることに気づいた。

 ロスチャイルド 氏は、個人や政府 に約束手形で貸付けた。このことは自信を大変強めることになったであろう。それから彼は、一時的に資金不足にしたり、貸付システム コントロール を強めたり、債務者たちが責務として出す担保を集めた。繰り返し繰り返し期限を切った。こういうことが圧力となって、あとは戦争 の引金をひくばかりとなるのが普通だった。次いで彼は、誰が戦争 の勝利者となるかを決める通貨のコントロール に乗り出した。一国の経済 システム コントロール を彼に委ねることに同意した政府 は、彼の支持を受けた。負債が増えれは増えるほど、債務者の敵に経済 的な援助が保証された。この方法であがった利益で、ロスチャイルド 氏はいやが上にも富み、いやが上にも富を拡げることができた。彼は、大衆が貪欲であるがために、政府 が貴金属と商品生産とサービス(国民 総生産GNP)の裏付けなしに限度を越えて通貨を発行(インフレーション )しても平気でいることを見抜いたのである。


(12)経済学 への適用

 産業構造のもとにある各個人の要素は、消費者 本人であることを確認する(協会が認定)消費者 動向コンピュータ 協会の識別(包装に印刷されている万国製品コードUPCのゼブラ 縞価格コード)のように、識別された個人の好みも、コンピュータ 管理の下に置かれるようになる(クレジットカード の使用を経て、将来は番号が通常の光の下では識別できず消えることのない「入れずみ」をさせることによって)。


(13)要約

 エネルギー 地球 上のすべての活動の鍵となる以上、エネルギー 、原料、製品、サービスの独占を達成するためには、また、奴隷 労働の世界システム を確立するためには、経済学 の分野で第一級の攻撃的戦闘能力をもつ必要がある。われわれの地位を維持するためには、全経済 分野にわたってコントロール する絶対的な第一級の科学 知識をもち、世界経済 を管理する第一級の経験を積む必要がある。

 このような王者となるべく、われわれは少なくとも一つの目標は達成しなければならない。すなわち、一般大衆に、経済学 と他のエネルギー 科学 との論理 的・数学 的な関係あるいはその知識を適用することを学ばせないことである。

 新種の個人的プログラマ 経済 人が、1948年にハーバード大学 が始めた作業の結果に気づくのは時間の問題である。かれらが気づいたことについて一般大衆とコミュニケートできる速さは、ひとえに、われわれがいかに効果的にメディア コントロール し、教育 を破壊し、実際には少しも重要でないことに大衆の気をそらせるかにかかっている。


(14)経済 的モデル

 ハーバード 経済 調査研究 所(1948~)は、第二次世界大戦 オペレーション ズ・リサーチを拡張したものであった。その目的は、まずはアメリカ 経済 、ひいては世界経済 コントロール する科学 を確立することにあった。数学 的な基礎とデータが十分であれば、ロケット の弾道を予測しコントロール することと同じくらい、経済 の動向を予測しコントロール することは容易であると思われた。そのことは事実が証明してきた。さらに、経済 は目標に誘導されるミサイル に置き換えられてきた。

 ハーバード の直接の目的は、経済 構造、すなわち、構造を変える力、構造の行動を予測する方法、それを操作する方法を発見することにあった。

 経済 理論 上の問題はきわめて容易にエレクトロニクス 上の問題に置き換えて処理し、その結果を経済 に戻すことができたので、最終的には、必要な経済 用語を翻訳する手引き書が一冊あればいいというだけとなった。

その他のことは、数学 エレクトロニクス の通常の研究 から得ることができた。このことは、先進的に見える不必要な経済学 書を氾濫させ、プロジェクト の機密を守ることを容易にさせる。


(22)時間の流れ関係と自己破壊振動

 インフレ によって膨大な量の金が一般大衆の手にわたり、かれらの貪欲さのバランスを維持し、かれらの中に虚構の自己満足 を作り出す―しばし、狼は戸口の外で待っている。万一の場合、収支のバランスをとるために、戦争 という手段に訴えなければならない。極言すれば、戦争 債権者 を破滅させる手段に過ぎず、政治家 とはとるべき責任をとらなかった行為を正当化 し、一般大衆の分別に目潰しを喰わせるために公然と雇われた殺し屋 である。

 もしも人々が真実同胞を気づかうならば、クレジットや、働く者から奪いグウタラ者を満足させる社会福祉 システム に頼らないように、自分たちの欲望(貪欲、生殖 など)をコントロール するであろうに。

 一般大衆は、自分自身の精神構造を変えることや同胞に対する信頼をくつがえすことを拒む。そのような野蛮人の群が激増し、言ってみれば、地表を覆うアリマキ[葉枯れ病を起こす害虫 ]の大群となっている。かれらは、かれらなりの宗教 モラル は持っているけれども、なぜ戦争 をなくすことができないかを教える経済 科学 のことは全く無知であり、宗教 心や自己満足 にひたって地上の問題を処理することを拒絶し、現実問題の解決は自分たちの手の届かない所へ押しやっている。具体的な解決は、最も生き残るにふさわしい者として知性をもって生き残ろうとし、真にかれらのことを気づかう者としてかれらの問題を処理しようとする、われら少数者の手に委ねられているのである。そうでなかったならば、沈黙の兵器が明るみに出て、未来の真のヒューマ ニティの種子を確保するわれわれの唯一の希望が失われるであろう。


(30)経済 衝撃テスト

 航空機 の機体衝撃テストでは、機体に搭載して発射させた銃器 の反動の波動 が起こす衝撃波が、航空機 の部分か全体かその翼かに、ギター 弦やフルート の弁や音叉のような細かなあるいは荒っぽい振動を起こし始め、飛行中に崩壊するか空中分解 するかの状況を、航空エンジニア に知らせる。

 経済 エンジニア は、[経済 衝撃テストによって]同じ結果を獲得する。すなわち、牛肉 コーヒー ガソリン あるいは砂糖などの主要商品を注意深く選んで、経済 消費者 大衆の動きを研究 し、次には価格や有用性に突然の変化あるいは衝撃を与え、それによって、各人の予算と購買習慣を跡形もなく断ち切る。

 次いで、経済 エンジニア は、衝撃波に起因する広告 物価 、あれこれの商品の販売における変化をモニターした結果を観察する。こういう研究 の目的は、経済 一般の動向や変化を予測可能な状態にし、一般大衆が、ある種の「専門家」たちが金のシステム コントロール し、万人のために(自由や正義よりも)安全を回復すべきだと確信している傾向を自滅させるノウハウ まで得ることにある。実験 材料になる市民たちが、かれらの財政問題 コントロール できなくなるとき、かれらはもちろん完全に奴隷 化された、安い労働資源となる。

 衝撃テストによって、経済 における金の流れと、被験者大衆の心理的外見ならびに反応との間には密接な関係があることが解る。たとえば、ガソリン の価格と、頭痛 を感じ、暴力的な映画 を見たいと思い、たばこ を吸い、ビール を一杯引っかけに酒場に行こうとする人との間には、数量で現わせる関係がある。

 最も興味深いことに、一般大衆がかれらの抱える問題から逃れ、現実を逃避する経済 モードを観察、計測し、オペレーション ズ・リサーチによる数字をあてはめると、公共経済 の破壊(スモモ の木を揺さぶる)を通じて一般大衆を完全にコントロール し服従に持ち込む作為的危機(衝撃)の最もあり得る組み合せを、コンピュータ に予見させるプログラム を作ることが可能である。


(33)経済 増幅装置序説

 テレビ 広告 主から語りかけられると、人は被暗示性のために、確かな確率で十二歳の児童そのもののように無批判に暗示に反応し、その商品を買うべく衝動的に店に行き、自分の経済 貯水池から経済 エネルギー を放出する。

経済 増幅装置の設計は、出力のパワーレベルを設定することから始まる。そのレベルは個人から国家にいたる広い幅をもっている。第二段階は反応の鋭さである。たとえば、どんなに出力行動が敏感であるかは、入力命令の機能にかかっている。強力なフィードバック を伴った高出力は、要求された正確さを生む助けとなる。


(36)出力項目の簡易リスト

 出力-コントロール された状態を作りだす。

   -経済 、従って社会を操作する。

   -給与と収入のコントロール によってコントロール する。

 

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(5)工ネルギー

 エネルギー 地球 上のすべての活動の鍵である。自然科学 は資源を研究 して自然 エネルギー を支配し、理論 的には経済学 に帰する社会科学 は資源を研究 して社会エネルギー を支配する。この二つは簿記 システム すなわち数学 である。したがって、数学 は最も基本的なエネルギー 科学 である。そして、一般人を簿記 の操作方法に無知のままにさせておけぱ、簿記 を駆使する者は王者となることができる。

 すべての科学 は究極の目的に達するための手段に過ぎない。手段とは知識である。究極の目的とは支配である。残る問題はただ一つ、

「誰が利益を享受するか」だけである。

 1954年には、以上が最優先問題であった。世間でいう「道徳 的な問題」が提起されたけれども、自然淘汰 法則ということもあることだし、知性を用いようとしない人間たちの国家、または世界は、知性を持たない動物同然だという話に決まった。そのような人間は荷物運搬動物であり、自分から進んで食卓に上ったステーキ なのである。

 そこから導き出される結論として、将未の世界秩序、平和 、安寧のために、ひそかにアメリカ 人に対し静かなる戦争 を仕掛け、自然 と社会のエネルギー (富)を、幼稚で処理能力のない大多数の人間から、自己訓練を積み遂行能力があり尊敬に値する少数者の手へと、恒久的に移すことを究極目標とすることを決定した。

 この目標に到達するために、究極のところ、操作原則が非常に高度で精巧であり、公衆の目には自分たちのためになると見えるような、その名を「沈黙の兵器」と呼ぶ一群の新しい兵器を開発し、確保し、適用する必要があった。

 結論をいえば、研究 対象となるのは、資本の所有者(銀行 業)と商品産業(商品)とサーピス[注・直接生産以外の労働]によって運営されている、全面的に予測可能でかつ操作可能な経済 体制である。

 全面的に予測可能な経済 を達成するためには、社会の下層階級 要素を全き統制下に置かなけれぱならない。すなわち、こんなことになっているのは正しいことなのだろうかと気付かないうちに、しつけ、調教し、くびきを付けさせ、ずっと古い昔から行われている長期にわたる社会義務を植えつけなけれぱならない。このような順応性を達成するためには、下層階級 の家族を両親の共働きが増える過程で分解し、面倒を見る人間がいないみなし子たちを、政府 機関が日常的に世話するセンターを運営しなければならない。

 下層階級 に与える教育 は、下位の階級と上位の階級とを隔てる無知の堀をめぐらし、下位の階級のことは理解しがたいと思えるほどに、最も貧弱な質にとどめなければならない。このように初めからハンディキャップをつけておくことが、下層階級 でも頭のよい者に、生活のくびきから救い出されるチャンスがあったとしてもごくわずかだと思い知らせることになる。このような奴隷 制度は、上流支配階級社会 の秩序、乎和、安寧のバロメーター を保つために欠かすことができない。


(6)沈黙の兵器についての序説

 沈黙の兵器の開発者 たちは、もっぱら機能の仕方という点に関しては、通常兵器に期待することをことごとく沈黙の兵器に期待している。それは将軍 に代えるに銀行 の実力者の命令により、狙撃手に代えるにコンピュータ プログラマ が、銃に代えるにコンピュータ から、火薬に代えるに発生したデータにより、化学反応 (爆発)に代えるにデータ処理によって推進し、銃弾に代えるに状況を射撃する。

 それは明白な爆発音を伴わない。明白に肉体的あるいは精神的な損傷の原困となることなく、誰かの日々の生活を明白に妨害することがない。

 しかも、それは明白に「ノイズ 」を発生させる。明白に肉体的あるいは精神的に損傷を負わせ、明白に日々の社会生活 を妨害する。求めているものを知っている、熟練した観察者にはそういうことが明白に判るのである。

 大衆はこの兵器を理解することができず、兵器に攻撃され征服されていることが信じられない。

 大衆は本能的には何か良くないことが起こっていると感じるが、沈黙の兵器の技術 的な性質により、かれらが感じていることを理性的な形で表現することができないか、知性をもって問題を扱うことができない。それゆえ、かれらは助けを求める方法が解らず、沈黙の兵器に対して自分を守るために他人と協力する方法が解らない。

 沈黙の兵器がじわじわと大衆を攻撃すると、大衆は(経済 経由で心理的な)圧迫があまりにも大きくなってマイってしまうまで、兵器の存在に自分を合わせ慣らし、生活への侵食を耐え忍ぶことを学ぶ。

 ゆえに、沈黙の兵器は細菌戦兵器と同一タイプである。自然 と社会のエネルギー の源泉ならびに大衆の肉体的、精神的、感情的な強さと弱さを知り、理解し、操作し、攻撃することによって、社会の各個人の活力、選択の自由ならびに流動性に攻撃を加える。


(7)理論 的序説

「自分に国家の通賃をコントロール させよ

 そうすれぱ誰が法律 を作ろうと知ったことではない」

   マイヤー ・アムシェル ロスチャイルド (1743-1812)

 今日の沈黙の兵器のテクノロジー は、ここに引用 したマイヤー ・アムシェル ロスチャイルド 氏が簡潔に表現し、効果的に活用した、単純なアイディアを成長させたものである。ロスチャイルド 氏は、経済学 説では日蔭に放置されていた経済 インダクタンスeconomic inductance として知られる経済学 の受動成分passiveどomponentという考え方に脚光を浴びせた。もちろん氏は二十世紀 においては、これが大発見となるとは考えてはいなかったし、確かに、数学 的な分析は第二次産業革命 力学 エレクトロニクス の学説、また、世界経済 コントロール を効果的に発揮するためにはエレクトロニクス コンピュータ の開発を待たなけれぱならなかった。



 さて、ここでもロスチャイルド の名が出てきました。

「自分に国家の通貨をコントロール させよ

 そうすれぱ誰が法律 を作ろうと知ったことではない」

 この言葉は、初代ロスチャイルド の発言としていろいろなところで紹介されていますが、まったく「的を射た言葉」だと思います。

 そういえば、ミヒャエル・エンデ も『エンデの遺言』の中でドイツ の古い諺を紹介していました。

「お金を出したものが命ずる」と。

 私が長年、市民活動に参加しながらも、実は内心あまり成果を期待していないのは、このためです。今の市民活動は、ターゲットを間違えています。通貨をコントロール する人間が社会をコントロール できるのです。ここを変えないと、いつまでもイタチごっこを続けなければなりません。特定の人間に支配権を与えないためには、通貨を分散化・民主化 する他はないと思うのです。

(つづく)