「肝高の阿麻和利」ってなぁに?
今日の札幌は、かなり寒い1日になりましたね![]()
ですが、今日も本番に向けてアツく活動中
同じ市内の琴似というところに行きまして「西区文化フェスタ2009」に参加してきました。ですが、今回の投稿では、その話は触れません。というのも明日の投稿がそのネタの予定だからです。次回、担当の方がきっと面白い投稿をしてくれると思うので、そちらはお任せします
そこで、今回のBLOG更新は「肝高の阿麻和利」について書きたいと思います。
BLOGの方に、既に「肝高の阿麻和利」という単語がすでにいくつか出てきています。皆さん、これ読めますか??
正解は・・・“きむたかのあまわり”って読むんですよ。はじめて聞く人は「えっ、キムタクのアワモリ?」って思うかもしれません(笑)
「肝高」とは、沖縄の古語で“志が高い”という意味。「阿麻和利」とは、沖縄県うるま市勝連にある世界遺産・勝連城の10代目城主の名前を指します。
つまり、地元の偉人である阿麻和利の半生を演じる舞台が「肝高の阿麻和利」というわけ。しかも、舞台に立つのはみんな地元うるま市の中高生!!音楽・舞踊・台詞で構成される琉球古典劇(組踊)の要素をそのままにしながらも、現代音楽・ダンスも取り入れた作品となっており、沖縄のことに精通していなくても楽しくみることができますよ。
この舞台のあれこれについて少し書こうと思います。時はさかのぼること、今から8~9年前のことです。当時の教育長の発案で、地元の子どもたちを対象とした舞台への参加が中学生に呼び掛けられました。しかし、練習初日のオリエンテーションに集まった子どもたちはたった7名。当時、自分たちを「よかっちゃー」(おおよそ“田舎者”の意)と呼び卑下するような子どもたちの姿がありました。でも、そこから演出家をはじめとする多くの皆さんの努力もあって、練習に関わる中でメキメキと自信をつけ、参加を希望する子どもたちも増えていきます。最終的に2000年3月の舞台時には約150名の生徒が参加。観劇者も3日間で4000名を超える舞台となりました。舞台終了後、参加した子どもたちの多くが涙を流し感動を分かち合う舞台となったといいます。当初、1回限りの公演とすることとしていたものの、子どもたちは存続のため、感想文・嘆願書を教育委員会に提出。その熱意に動かされ存続を決定。
そうして、時は流れ、現在。いまも、地元中高生の間で何代も引き継がれながら、舞台は進化し続けています。もはやこの舞台は沖縄県の枠にとどまっていません。関東公演(2003年)、ハワイ公演(2008年)も成功。公演回数120回超、延べ8万人たちを魅了する舞台とまで成長しました。「中高生の舞台」だと甘く見るなかれ。その完成度の高さはびっくりしますよ。その他にも、子どもたちの居場所づくり・地域づくり実践としても注目を集めています。今、一番ホットな舞台といっていいでしょう。
そして子どもたちと直接かかわりながら、この舞台の演出に携わってきた方が、今回の講師の平田大一さんというわけです。その平田大一さんが沖縄から北海道にいらっしゃる絶好の機会です。ぜひ、3月7日はコンカリ-ニョに足を運びいただければ嬉しいです![]()