ロゼット咲きのバラを紹介します。
「CL・イブ・ピアッチェ」は2005年のメイアンのバラです。芍薬のような華やかさと香りを備えてつる性のバラです。
「カール・プロベルガー」は2009年ドイツ・コルデスのバラです。明るい黄色の丸弁咲きで、花が10センチほどになります、黒点病に強く育てやすいバラで、花名はオーストリアの有名なガーデナーです。
「ソニャドール」は2011年英国・ディクソンのバラです。濃い紫色の珍しいバラです。病気に強く、木の丈もどんどん伸びます。つるバラで、花名は、スペイン語で「夢見る者」です。
「アウグスタル・イーゼ」は1999年タンタウのバラで、牡丹のような花です。花名は文豪ゲーテの文通相手の婦人です。
「クリーミーエデン」は2005年メイアンのバラです。カップ咲きの花形とクリーミーなグリーンの花色の組み合わせは新しい。スプレー咲きの切りバラ品種としても大人気です。
「薔薇物語」 16
源氏物語の「賢木」の巻にはもう一か所、「階(はし)の底の薔薇(さうび)、けしきばかり咲きて、春秋の花盛りよりもしめやかにおかしきほどなるに・・・・」との夏の情景が登場します。
中国奥地のバラに造詣の深い荻巣樹徳氏は、この場合のバラは、古くより栽培され、階段のわきなどに植えられたマイカイであろう、指摘されています。
艶やかてな八重咲きの特質を持つこのロサ・キネンシスは、四季咲きのバラのなかったヨーロッパへ十八世紀に導入されて、西洋バラの改良に飛躍的な進歩をもたらすことに成りました。
次回へ続く