出羽三山神社の「八朔祭」が31日深夜、羽黒山頂で行われ、「秋の峰」で

山伏修行を積んだ修験者たちが勇壮な火祭りを繰り広げた。


 八朔祭は秋の峰を締めくくり、二百十日を前に暴風雨が吹かないように五穀豊穣と国土安泰を願うとともに、修業者たちが新しい生命を得て生まれ変わるための自分の葬儀でもあるとされる。祭りの名称は、旧暦時代に8月1日(朝)に行っていたため。


 午後10時ごろ、蜂子皇子を祭る、蜂子神社の前に並んだ、修験者たち一人一人の山伏名が呼び上げられ、「うけたもう」の声が暗闇に響いた。その後、祝詞を唱えた後、神社向かいの護摩壇に火が放たれた。


 護摩壇の四方から修験者が長さ4メートルの棒で火柱を突く「火ばし神事」が始まると最高潮に。境内には修験者の家族やカメラマンらが集まり、シャッターを切ったり、力強い祭りに見入っていた。


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 修験者が体を回転させながら、勢いよく護摩壇をついていた。
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「八朔祭」の行われる、蜂子神社と護摩壇の焚かれる場所。

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 今年の秋の峰は全国から158人が参加、8月26日から、羽黒山中腹の蜂中堂

にこもりながら、出羽三山の拝所を巡る山駆けや断食などの厳しい修行を積んだ。



(八朔祭の写真・山形新聞、荘内新聞より)