列車にて |  とある尼さんの誰にも言わないお話
先日出張からの帰り道

ある快速列車でのひとコマ





飛び乗った快速は指定席
大荷物のワタクシは幸いとばかりに
急遽指定券を買い席に着きました


車両にはサラリーマンの方が多く

一番後ろに座った私の隣の男性もその様でした


夕方
どこか疲れきった車内の空気


ふと
お隣りの男性の携帯が鳴りました


見ていた訳ではありませんが
男性は大層不機嫌そうな声で
『何?』と応対しました

静かな車内なので
嫌でも耳に入ってきます
二言三言電話向こうの相手に何事かを告げ
電話を切りました


静けさ戻った車内

…しばらくして
また携帯が鳴りました

隣の男性が
『チッ…』と舌打ちをして携帯を取り出し
忌ま忌ましそうに『…うるせーな…』
と呟いて画面を確認しました



一連の彼の行動を隣で感じて
ワタクシも思うところがなかった訳でもありませんが



しかし

その後
途中で下車した彼の様子は大層優しげで。。

隣のワタクシにまで気を遣い
わざわざ『すみません…』と声をかけて降りて行く彼の姿…

ワタクシは軽いショックをうけ暫しぽかんとしてしまいました





マナーモードでない携帯を持ち、着信に苛立つ彼と

隣席にたいそう気を配って席を立つ彼




わずかな時間で

人間の人間たる場面を垣間見た気がしました






何だかとっても
印象的な車内での出会いでした