施し |  とある尼さんの誰にも言わないお話
お盆から
前後一ヶ月

ここいらでは
各寺で

【施食会(せじきえ)】

という法要が
執り行われます。


古くは

【施餓鬼会(せがきえ)】
といい、

その名の通り

餓鬼道に堕ちた魂を
飢餓の苦しみから

救う為の供養です。



【施食会】と
名称が変化した
背景には

施餓鬼供養と併せて

各家精霊の
年回忌追善供養も

執り行われる様に
なった背景が

あると推測します。





いづれにしても


肉体を離れた魂が
飢えることなく


成仏へ向かえるようにと


香・華・灯燭・飲・食


を施すのです。






施しは
慈悲のこころ



決して
慢心をおこさず

見返りをもとめずに

自分の一部を
他に分け合え

分かち合う。



その功徳は

供養された魂を癒し

慈悲の波動は

めぐりめぐって

思いがけず
「お返し」となって

最後に自分へと
戻ってくるのです。







「人は誰しも幸せを求める」


と釈尊は言いました。




その幸せを
最も強く求め


気の遠くなるような
修行の時を経て

ついに
仏陀(目覚めた人)
となったのが


釈尊その人です。



己の真の幸せを
求めた結果、


他の幸せは

己の幸せと

知った釈尊。



人と繋がり

自然と繋がり

様々な形の命と繋がって

生かされている

【有り難い】自分を

思い出す為に…






縁起の輪の中で


私達は

施しを通して


大切な修行を

させて頂いて
いるのです。