幸福の田んぼ |  とある尼さんの誰にも言わないお話
お袈裟を縫っています。


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「坊主憎けりゃ袈裟まで…」

のお袈裟。


袈裟をつける事は、
坊さんの正装であります。

お袈裟はもともと
インドのサリーに
端を発してします。


本来

質素な布を、
地味な色で染め
パッチワークした
簡素な修行服です。


華美を避け
「福田衣」と呼ばれ、
水田に見立てた
デザインになっています。


因みに
私が今縫ってるのは
「糞掃衣(ふんぞうえ)」

古い、人がいらなくなった着物を再利用して作られるお袈裟です。




お袈裟の
プロデュースは
お釈迦さま。
デザインは
弟子の阿難(アーナンダ)さま


遊説してる時に、
お二人で
田植えをしたばかりの
水田の風景を見て


『イイねえ…これ。なんとか修行僧のユニフォームのデザインになんないかね~』

と言ったとか言わないとか。



なんで水田か。


良き苗を植えて良く手入れをすれば、
然るべき時が来て
豊饒の実りを得る。



つまり、

良く仏道を歩み
修行に励む事で、

人として
真の喜びを見つけ
生きて行くことが
出来る
(到彼岸)


って事を

お釈迦さまは

稲作にかけて

おっしゃりたかったんではないか…



と、言われてるんですね。



お釈迦さまも、
生前は

ご自分のお袈裟を
一針一針
ご自分で縫われていたんですって。





お坊さんのお袈裟は

幸福の田んぼ。





すべての命が

この世に生まれてきた
真の喜びを
見出だせますように…。



そういう祈りが

込められているのです。