気持ちの良いまどろみの中にぼんやりと意識が浮上する。

あったかい……

全身を包むその暖かさにもっと触れたくて、近くにある熱に擦り寄った。
すると腰に巻き付いてた腕に力が込められるのがわかって、ウンスは目を開いた。

視界に入ってきたのは愛しい(ひと)の顔。
いつも私より先に起きていて、優しい目で私を見つめてる。

その瞳を見ると昨夜ことが思い出され、なんとなく恥ずかしくて、照れくさい。

ごまかすようにおはよう、と言うと挨拶の代わりに口づけをくれる。

それから身体は大事ないですか、と少し掠れた低い声が耳に心地よい。

 

夜は愛しい男の腕の中で眠り、朝はその男の腕の中で目を覚ます。

1日の始まりに、愛しい男の温もりを感じ、一番にその人の顔を見て、一番にその人の声を聞ける。
こんなに幸せでいいのかしら?
ウンスは自問しながらその幸せをさらに堪能するようにヨンに身を寄せた。

 

大きな手で髪を撫でられて、その手の心地よさに目を瞑る。
ウンスに触れるその手はひどく優しい。
大事なものを扱うような手つきで、その度にウンスはくすぐったい気持ちになる。

そうしていると瞼にヨンの口づけが降ってくる。
その口づけは額に、頬に、鼻先に落ち、最後は唇に優しく重ねられる。
触れるだけの温かくて穏やかな口づけを何度も交わすこの甘く穏やかな時間がウンスは好きなのだが、その口づけは徐々に深さを増していき……。


「んっ……」

昨夜の余韻が残る身体は口づけだけで火照りそうになり、ウンスは思わず身を捩った。
それが合図だったかのように口づけは首筋に移り、同時にウンスの背中に回されていたヨンの手は細い腰を辿り臀部へと不埒な動きを見せ始める。

「だ、め……もう、朝だし」
「今少し」
 

ヨンがぐっと腰を近づけてきて、掛け布の下に隠れた二人の裸体が生々しく絡み合った。

昨晩あれほどの行為を重ねた後なのに、ヨンの男性部分の固い突起がしっかりと感じられてウンスは赤面した。

なんで朝からこんなに?
昨日もあんなにしたのに……

軽く混乱しているウンスをよそにヨンの上半身がウンスに覆いかぶさり、ヨンの唇が淡く色づいている胸の頂をちゅ、と吸った。

「あっ……」

ウンスの甘い声を聴くと、ヨンはもう片方の膨らみの先端にも同じ行為を繰り返す。
同時にヨンの手はウンスの内腿を撫で上げ、その指先は秘めた中心へ向かおうとする。

「ちょっと……!お役目に遅れちゃうわ。それにもうすぐ、」

と、その時。
パタパタパタとこの部屋に近づいてくる足音が耳に入り、ヨンは動きを止めた。
それからすぐ、部屋の外から控えめに目覚めを促す女中頭のミンスの声が聞こえてくる。
どうやら時間切れのようだ。

「続きはまた今宵」

ウンスから身体を離す前に名残惜しそうに手で彼女の肢体をなぞり、その耳元で低く囁いてからヨンはゆっくりと寝台の上で上半身を起こした。

広い肩幅と厚い胸板が朝にさらされ、神々しいまでの威厳を放つその身体にウンスは見惚れた。
寝台から抜け出て素早く衣を纏ったヨンは、ぼーっとその様子を見ていたウンスを振り返り、先に行ってます、と部屋を出て行った。

ウンスはヨンが出ていった戸を見つめながら先ほどの出来事を思い返した。


求められることは嬉しい。
愛されてると感じるし、応えてあげたいと思う。
けど、毎晩こんなんじゃ私の身がもたないわ。

ウンスは気怠さが残る身体をゆっくり起こし、自分の身体に視線を落とした。
そこかしこに咲いた紅い痕。

ヨンの(ひと)だという印。
この印は胸元だけではなく全身に刻まれている。

自分が誰かのものになるなんて、ソウルにいた時には考えられなかった。
だけど今はこの印が嬉しくて仕方がない。
自分でも呆れちゃうくらいヨンが好きだから。

ウンスは幸せを噛み締めながら寝台から出て支度を始めた。

 

 


二人で朝餉をとり、共に出仕する。
皇宮に着くとヨンはウンスを典医寺まで送り届ける。

 

「今日は早く帰れるの?」

「はい、迎えに参るゆえそれまでは典医寺におってください」

「うん、待ってるから早く来てね」

「はい」

「あ、待って!忘れ物よ」

「忘れ物?」

 

ウンスはヨンにさっと近寄ると、その頬にちゅっとキスをした。

いきなりのことに驚き、動けずにいたヨンにウンスは笑いかけた。

 

「ふふ、行ってらっしゃいのキス。お役目頑張ってね」

 

そう言って離れて行こうとするウンスの腰をさらい、抱き寄せるとその唇に口づけた。

 

「ん……」

 

そこだけ時間が止まったように静寂が訪れる。

しばらくしてヨンは満足したのかようやく唇を離した。

 

「もうっ、誰かに見られたらどうするのよ!」

 

頬を染めて抗議するウンスをヨンは愛おしげに見つめた。

 

「では、行ってまいります」

 

ウンスの頬を一撫でしてヨンも兵舎へと向かった。

 

 

 

日中は大護軍と医員としてそれぞれ勤めを果たし、終わればヨンがウンスを典医寺に迎えに行き共に帰路につく。

屋敷に帰ると共に夕餉をとり、夜は甘い時を過ごす。
こうした生活が二人の日常となっていった。

 

 

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生存報告を兼ねて更新してみました。

頭働いてないのでおかしな文章があるかもしれませんがご容赦ください。

また、あまり更新できない中、コメントありがとうございます♡
すごく嬉しいですし、ありがたいですし、励みになります(*´▽`*)
けどブログやPCに向かう気力がないくらい仕事が忙しい上に、メンタルもボロボロで
なかなかお返事ができず申し訳ありません(´;ω;`)