しっかりとその広い胸に抱きとめられて、力強い腕が背中に回る。

痛いくらいにきつく抱きしめられているのに幸せで堪らない。

その痛みが、今この瞬間が現実なのだと教えてくれる。

 

夢じゃない。

幻でもない。

 

あの人の匂い

あの人の息遣い

あの人の体温

 

生きていてくれた。

やっと会えた。

やっと戻って来られた。

 

万感の思いがこみ上げてくる。

 

ウンスが少し体を離して、ようやく顔を上げる。

涙に濡れた瞳でヨンの顔を真っ直ぐ見つめる。

 

「ただいま…」

「よくぞ…お戻りに」

 

ヨンの声を聴いて、ウンスの目からはさらに涙が溢れた。

 

「やっと…っ…戻って…来られたわ」

 

こみ上げそうになる嗚咽を堪えて、やっとのことで言葉を紡ぐ。

 

「ずっと…お待ちしておりました」

 

そう言うヨンも胸がいっぱいのようで、喉が詰まり、その声が震えている。

 

「本当は…もっと早く…戻ってくる、つもりだったの。それなのに…わたし…」

「良いのです。こうして戻ってきてくださった。それだけで…」

 

ヨンは再び力一杯ウンスを抱きしめた。

ウンスもヨンの胸に顔を埋め、肩を震わせて泣いた。

 

「信じてた…あなたは、必ず生きてるって…。 絶対に、また会えるって」

「俺も信じておりました。必ず俺の元に…帰ってきてくださると」

 

イムジャ、と呼ばれウンスが涙で濡れた顔を上げる。

大きな掌が頬に触れ、微かに震える指先で優しく涙を拭ってくれる。

 

「これからはずっとここに?」

「ええ、いるわ」

「では、これからは俺の側に…?」

 

ウンスが大きく頷く。

 

「今度こそ、何があっても離れないわ」

 

自然とお互いの顔が近づき、ウンスが瞳を閉じる。

震える唇と唇がそっと重なった。

ウンスの瞳から次から次へと涙が溢れた。

ヨンの目尻にも涙が浮かび、その涙は一筋頬を伝った。

 

唇を離すと、ウンスは恥ずかしげに笑みを浮かべ、ヨンも嬉しそうに微笑んだ。

そしてまたどちらからともなく唇を重ねる。

何度も唇を交わし、互いの背に腕をまわし、離れていた分を取り戻すかのようにいつまでも抱きしめ合った。

 

 

 

 

 

「ちゃんと、ここにいるのね」

「はい、ここにおります」

 

ようやく体を離したものの、木の根元に座ったまま二人は飽きもせずお互いを見つめ合っていた。

それから少しして、ウンスは何かを思い出したように、はっとしてヨンの首筋に手を伸ばした。

少し冷たい指先がヨンの首筋に触れる。

ウンスは目を閉じて頸動脈を確認し、次いで手首の脈を確かめる。

力強い脈を感じて、ウンスはこの人が本物なんだと、ちゃんと生きているのだとようやく安心できた。

 

「ちゃんと生きてる」

「はい」

「どうやって助かったの?あの時あなたはキ・チョルにやられて…。それにここは元の領土じゃなかったの?ここにいて平気なの?」

 

相変わらず矢継ぎ早に質問してくるウンスに、懐かしさがこみ上げてきてヨンは笑みを深めた。

 

「話すと長くなりますゆえ、まずは場所を変えましょう」

「そうね。あなたに聞きたいことも話したいこともたくさんあるの」

「はい。全部聞きます」

「あなたに会えて安心したのか、お腹もすいちゃったわ」

「イムジャらしい。ではまずは腹ごしらえをしましょう」

 

ヨンは立ち上がるとウンスに手を差し出した。

ウンスは笑みを浮かべて差し出されたヨンの大きな手に自身の手を重ねた。

 

 

 

***

 

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二次創作を書き始めるにあたり、ブログも大幅リニューアル新装開店です(笑)

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ヘッダー画像は作るのに半日ほどかかりましたが、個人的に満足な仕上がりになりましたらぶ1