ここ2週間ほど、お向かいの家のお子さんが、毎日ピアニカを一生懸命練習しています。
曲名はベートーベンの歓喜(よろこび)の歌。
いつも自分の部屋の窓を開けて練習をしていて、ピアニカの音が聴こえてきます。
練習を始めた当初は第1小節目を延々と繰り返していたので、そのエンドレスリピートがちょっと拷問に近いものがあったのですが(笑)、最近はすごく上手になりました。
音が聴こえない日があるとちょっと寂しいくらいです。(^◇^)
私は、歓喜の歌についてはちょっとした思い出があります。
私が高校生のとき、音楽の授業で独唱課題というものがありました。
(ピアノの前でひとりひとり課題曲を歌うもの。我が高校では、音楽教師がピアノを弾き、生徒が歌うというスタイルでした。)
なぜかその高校の音楽教師(男性)は独唱課題が好きなようで、一学期に一度は出されていました。
私が予測するに、独唱って先生の目の前で歌うものだから、歌が相当好きな子でもない限りかなり恥ずかしいものじゃないですか?
当時の音楽教師、性格的にかなりSっ気のある人だったせいか、ある意味辱めだったんじゃないかと推測しています。
だって、独唱課題のときの教師はいつにない笑顔で心から楽しそうだったから。そしてその笑顔はニコニコではなく、完全にニヤニヤ。。。
確かに、女子高生を辱めるのは楽しいだろうなあ~♪(笑)
課題曲は2曲からの選択制で、ひとつは「愛の讃歌」、もうひとつは「歓喜の歌」でした。
曲は別に問題なかったのですが、そのときはなんと、日本語ではなく原語詞で歌えというミッション付き。
つまり、愛の讃歌はフランス語で、歓喜の歌はドイツ語で歌えということです。
クラス一同、ブーイングの嵐。
( ̄Д ̄)ノヤダよー
しかしブーイングの声もむなしく、クラス全員には原語詞の歌詞カードが配られました。。。
課題発表は2週間後の授業。
とりあえず友達と話し合いました。
こま「課題曲、どっちにする?」
友達「んー。まぁどっちでもエエんやけど・・・。愛の讃歌って小っ恥ずかしくない?淡谷のり子が歌ってるヤツやろ?(←古っ!)それにさー、何が楽しくてあの教師の前で壮大な愛の告白せなアカンの。私は歓喜の歌やな。」
友達は埼玉県育ちのくせに、小学生のときに父親の転勤で1年ほど大阪にいたことですっかり大阪ナイズされ、エセ関西弁を話す子でした。
(なお、個人的見解では、自分も含め、生粋の埼玉県人は(特に若いときは)環境に影響されやすく、あまり自分を持ってない人が多い気がしております(笑))
こま「なにその理由(笑)私もあの2曲からなら、歓喜の歌かなあ。曲聴いてみたけど、正直、愛の讃歌は何言ってるかわかんないんだもん。ドイツ語のほうがまだ歌えそう。」
友達「よし。じゃあ今日から練習しよう!」
こま「オッケー」
というわけで、その日からなぜか学校の最寄駅近くの公園にて毎日歌唱練習(青空教室により雨天中止)。
ドイツ語の歓喜の歌を熱唱する女子高生2人を、公園で遊ぶ小学生やお年寄りは訝しげに見ていました(笑)
あるとき、友達が言いました。
友達「なんかこの歌、独唱だとつまんなくない?」
こま「そうだね。聴いたCDも合唱やったし。(←一緒にいすぎてちょっと関西弁が移っている)ちょっとハモってみる?」
友達「お!いいね!!」
ハモってみると、かなりいい歌ということを実感する2人。
友達「これ、発表は独唱じゃなきゃアカンのかなあ・・・」
こま「ん?どういう意味?独唱じゃなくて合唱で発表したいってこと?」
友達「うん。だって、このほうが良くない?わたし、2人での合唱発表でもいいか、明日先生に聞いてみるわ!!」
こま「う、うん?(・・・私の意見は聞いてくれんのかい!笑)」
私は正直どちらでもよかったので彼女に任せたのですが、友達が音楽教師に聞いてみたところ、それは面白そうだということで、独唱の後にハモりバージョンを聴かせて欲しいということになったようです。
(テストはみんな独唱でやらねば公平に点がつけにくいということで、独唱は必須とのこと)
その後、あわてて「だったら独唱だけでいいです」と言ったらしいのですが、教師は面白がり、とりあえずどっちもやってみろよということで撤回できなかったそうです。
友達「ごめん、そんなことになっちゃった・・・。はぁ、2回も歌うん、メンドクサッ!!」
こま「ちょっとちょっと、それはこっちのセリフじゃい!あんたソプラノだけじゃん!私なんか(ハモりバージョンは)アルトパートなんだから、これから2倍練習しなきゃってことでしょ!?
・・・今日、るーぱんでヨーグルトサンデーね。」
友達「ほんとごめん・・・あと、悪いんだけど金欠だからドリンクバーにまけてほしい。」
というわけで、私は歓喜の歌のソプラノとアルトパートをどちらも練習する羽目になりました。
(後半につづく)