さて、そろそろ副腎疲労についての話を具体的に書きはじめていきましょうかね。
副腎疲労は、珍しい病気でもなんでもありません。
むしろ、軽い副腎疲労ならほとんどの大人がかかっているのではないかと思います。
現代ではそのくらい身近な症状です。
しかし、つい2~3年ほど前は病名も浸透されておらず、扱っている病院も少なく(日本においては、そもそも副腎疲労について知らない医者が多いです)、でも患者自身は現に体調はすこぶる悪いし、会社には行かなきゃいけないしで、原因を突き止めたいからドクターショッピングを繰り返すしかない、そのような状態と知名度だったように思います。まさに私もそうでした。
やっとここ1年くらいですかね。ネットを検索しても、文献を探しても、普通に副腎疲労の文字がヒットするようになったのは。
さて、副腎疲労とは、簡単に言うと、副腎という臓器から分泌されるはずの抗ストレスホルモンが枯渇してしまうことで、心身が受けるあらゆるストレス(刺激)に対抗できなくなり、その結果、体のあちこちに不調が現れる病気です。
副腎が生命維持活動に果たす役割は広く、不調にはいろいろな症状がありますが、共通して言える主訴は、
一日中ずっと続く、我慢できないほどの倦怠感、及び疲労感。
なんといってもコレではないかなと思います。
いくら休養を取っても睡眠を取っても回復せず、とにかく一日中クタクタに疲れている状態なのです。
私は、昨年の夏頃(仕事を辞める前)は、頭と両肩にそれぞれひとつずつ、つまり計3つの漬物石を乗せて生活していたんじゃないかと感じるほど、体が重くしんどかったです。
疲労感が耐え難く、集中力も安定しないので、毎日コーヒーを常飲していました。
後からわかることなのですが、カフェインは副腎を刺激して無理に働かせてしまう作用があるので、一時的に頭がシャキッとして集中力が保てても、のちにカフェインの効果が切れたときに疲労感の反動が強く現れてしまい、これもまた悪化の要因のひとつとなっていたんですね。
しかし、副腎疲労は、どんなに体がしんどいと感じていても、体が警告を発していても、仕事ばかりか生活にも一部支障がでている場合でも、本人が頑張ろうと思えば気力でなんとか頑張れてしまう病気です。
そのため、最初は軽い副腎疲労だった人でも、その時点で気づけず適切なケアをしなければ加速度的に悪化してしまいます。
副腎疲労にはステージが3つほどあると言われます。こちらは書籍から引用。
ステージ1が、警告期。
ストレスが軽く、あまりストレスを感じていると自覚していない状態。精神的には疲れていなくても、副腎に負担がかかり始めている。寝つきが悪くなったり、疲れやすくなるなどの症状が現れる。
この時点でストレスマネジメントができると、アドレナル・ファティーグに至らずに体調が改善する。
ステージ2が、抵抗期。
ストレスに負けないように、副腎が抵抗している時期。ストレスを受けているとわかっていても、気力でなんとか乗り越えようとして無理をしている。
副腎からはコルチゾール(抗ストレスホルモン)が多量に分泌され、感情の起伏が激しくなったり、落ち込みやすくなる。血圧が上昇したり下降したりとコントロールを失いつつある。
この段階でアドレナル・ファティーグに適切な対処をすれば、ぐったりとした疲労感がつきまとうことはない。
そして、最終段階ステージ3が、疲憊期。
疲れがピークに達してストレス関連疾患が生じる時期。この疲憊期間が長期間続くと体のエネルギーが消耗して、神経や筋肉の動きが衰える。体が衰弱し、うつ症状が現れるのもこの時期。
引用:「しつこい疲れは副腎疲労が原因だった-ストレスに勝つホルモンのつくりかた-」 本間良子著
一度ステージ3に上がってしまったら、治療はもう長期戦となります。仕事をしている人は仕事と両立しながら回復させるのは非常に難しく、多くの場合はいったん休職をはさむ必要があると考えられます。
(おそらくその時点で満足に仕事ができなくなっている可能性が高いため、必然的に休養を求められると思います。)
体があらゆるストレスに対処しきれなくなっているため、ストレスをシャットアウトして集中的に治療を行える環境を作る必要があるからです。
できればそれは避けたいですよね。
長くなったので次回に。
次回は、副腎疲労とみられる症状があったとき、どう対処したらよいかについてお話していきたいと思います。