発達障害者の就労をサポートする者として、所見をつづるコーナーです。



発達障害の職員さんを我が部署で受け入れして半年以上経ちますが、つくづく思うことは、
「そこで働くことができるかどうかはその人のソーシャルスキルとコミュニケーションスキルによる部分が大きい」
ということですね。

もっと具体的に言うと、『職場側にとって本人の特性が受け入れられる範囲のものであるかどうかが最も重要』ということです。



発達障害者の場合、ご家族がこれまでどのくらい療育や職業訓練に尽力されてきたかにもよりますが、業務スキルにはあまり問題ないことのほうが多いと思います。
これまで私が見てきた方は、事務作業上で文字の読み書きもタイピングも問題なくできる方が多かったです。
(こちらは本当にこれまでどれだけ苦労されてきたのだろうとご両親には頭が下がる思いです)

業務に関しては、本人の業務能力に合わせて仕事をお願いしていますのであまり問題はありません。



一方で、職場生活上においては本人の持つこだわりや職場で働くことへの認識が、職場側と折り合っていないことがよく見られます。



当初はそうであっても、これらは指導を重ねて改善できればよいのですが、何十回・何百回も同じことを伝えても叱っても本人のこだわりが勝ち、本人も職場環境上も改善できない場合はどうしたらいいんでしょうね。

本人の特性ということで、ある程度はあきらめるしかないんでしょうか?



私の職場にいるWさんは、不思議なことに自分のしたいことをひとつ我慢させると、今まで普通にできていたことができなくなってしまったりします。

例えば、私語が多かったりして改善指導をすると、私語は我慢しますが、今まで指示どおりにできていた通常作業で自分のこだわりを出してしまい、結果望ましくない状態になる・・・というようなことがよくあります。

自分の「したいこと」と「できないこと」のバランスを別の形でとってるんでしょうか??



仕事の評価は通常、業務スキルとパーソナルスキル(ソーシャル・コミュニケーション)でされるものと思います。

ただ、これらはそれぞれに及第点があり、例えば基準が7点だとすると一方が10点でももう一方が6点ならダメなわけです。

合計で14点超えているから合格ということではありません。



・・・Wさんのパーソナルスキルを7点にするにはどうすべきか、日々思案中です。