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ヒストリーインタビューのブログ掲載、第5話です。 ↓↓↓↓
純粋に嬉しくもあり責任も感じたB-GIRLイズム
元々はレーベルの人が日本語ラップのカヴァーをやってほしいって言ってたんだけど、私としてはカヴァーは違うなと思ったから「B-BOYイズムをB-GIRLイズムとしてリメイクするのはどうですか」って案を出したら通って。
ライムスターからもOKを頂いてMummy-Dさんに話に行ったときに、「その当時のブレイクダンサーのアンセムを俺らは作りたかったんだ、B-BOYイズムはダンスシーンの熱さを歌ってるんだ」っていう話を聞かせてもらった。その場所に偶然そのブレイクダンサーの方もいて。その話を聞くまでは曲の背景を知らなかったから、じゃあ女の子でブレイクダンスやってる子たちのイズムを歌にしようと思って書いたの。だから「落ちた化粧も今は勲章」っていうのはそういうイメージから生まれて。たぶんアルバムの中で一番書き直した曲だね。ライムスターから重圧をかけられたわけじゃ全然なくて自分が勝手に重圧をかけてただけなんだけど(笑)、これはもう自分が日本語ラップで最初に歌えるようになった曲だし、嬉しくも責任感もあって色々試行錯誤した。
Mummy-Dさんはすごい応援してくれて、ポニーキャニオンの社内用のプレゼンみたいなところで「俺らの妹分のCOMA-CHIを是非よろしくお願いします」って言ってくれたの。感動した。Dさんは私が初めてクラブで話しかけたラッパーでもあって、familyでやってたイベントにDさんが出てて、「Mummy-Dさんのラップを聞いてHIPHOPやりたいって思ったんです」って言ったら「たくさん本を読んで肺を鍛えてがんばってね」って言ってくれて。そんないちファンだったところからB-GIRLイズムを歌うようになるなんて、感慨深いよね。
4. 私が本当にやりたい音楽って?
周りから求められるものと自分がやりたいものの狭間で
それからは常にメジャーの提案に自分らしさをどうのせるかっていう試行錯誤をしてた。「RED NAKED」の次にリリースした「LOVE ME PLEASE!」も1曲めは自分でトラック作ったりね。このアルバムの中ではやっぱり「perfectangel」のDJ HASEBE REMIXがポイントかな。結構なアンセムになったし、もう7年前の曲だけど今の若いラッパーの子たちが一緒に歌ってくれるしね。原曲自体は人気のある曲だったんだけど、やっぱりメインフロアでかけられる感じじゃなくて。やっぱクラブで盛り上がってるときに聞きたいよねってことになって、HASEBEさんにお願いしたのかな。それからはライブでもみんなが手を振って盛り上がってくれる曲になったよね、REMIXのおかげでね。
その後は特に配信を軸に会社が考えてて、今回の曲はバレンタインがテーマ、次は卒業がテーマ、そのために曲を書くっていう感じだった。正直「私何やってるんだろう」って思う部分もあったんだよね。
どんどんいろんな人と出会って刺激を受けて世界が広がっていく中で、どうやって物事が回ってるのかわからなかったところから、世の中のシステムってこういうふうになってるんだっていうのが見えてきたんだ。なんで配信を軸にするのか、とか、その宣伝費用はどこから、とか。そういういろんなものを理解した上で、自分がどういうふうにやっていくと自分らしく生きられるのかなっていうのを自問自答した結論が「自分がやりたいことをやりたいタイミングで表現していく」ってことだった。