これは俺がちょっとした病気で1カ月ほど入院してた時の話だ。 
当然のことながら、命にかかわる病でもないし政治家の先生でもない俺は個室ではなく大部屋で1カ月を過ごすことになった。

すると、自然と同じ病室の人と仲良くなったりするものである。
俺は隣のベッドの69歳の老人とよくおしゃべりをするようになった。

老人の名前を「渡邊」とする。 
ある日、渡邊さんが着替えてると、俺は渡邊さんの体に傷のようなものがあることに気付いた。 
「その傷はどうしたんですか?」 
と尋ねると、渡邊さんは昔話を始めた。 

今から48年前、渡邊さんが大学生だった頃、女関係でいざこざがあったらしい
渡邊さんともう一人の男で一人の女を取り合うことになった。
結局、渡邊さんのほうに軍配が上がった。

だが…