大学入学したての頃、バイト先に可愛い子がいた。

お互い大学一年、初めてのバイト同士。

バイトはチェーン店のリサイクル書店(本を売るなら~のとこ)で、ガチでぶち切れてるジジイのクレーマーが、俺と彼女(Yとする)がシフト入ってるときにきやがった。

買い物に来てるんじゃなく、クレーム入れに来てるって感じの客で、気が弱いYを今日のターゲットにした。

レジ前に置いてあった本を取るための脚立(そんなとこ置くなよ)を振りかざして、Yに殴りかかろうとしてて、仕方なく間に入ったら、「お前は関係なかろうがぁっ!」とさらに逆ギレして、ジジイが俺に向かって脚立を振りかざした。

脚立は俺の右肩をかすめただけだったが、さすがに裏から社員が出てきて、そのジジイは警察行きで店は出禁。

次のバイトの時、Yからの手紙がロッカーに入ってて、
「ごめんなさい、守ってくれてありがと。嬉しかったです」
みたいに書かれてた。

元々Yのこと可愛いなと思ってた俺は、一発で惚れた。

その一週間後、Yは同じバイトのイケメンと付き合い始めた。

なんじゃそら、と思いながら、かなり逆ギレ気味になるのも無理ねーだろと思う。
若干性格が歪んでる俺は、「助けた分はいい思いさせてもらえねーと割にあわねー」とか考えた。

思いついたアイデアが、「骨折ったフリをする」だった。

バイト先に、右腕に包帯巻いてギブスつけて出勤する。

どうしたの、その腕って、当たり前だがみんなに聞かれるから「この間のジジイが振り下ろした脚立が右腕に当たって、全治一ヶ月」ってことにしておいた。

治療費請求しようか、といわれたが、嘘だとバレたらやばいので、「これ以上かかわりになりたくないからいいっすよ」とごまかした。

その日のバイトが終わり、Yが声掛けてきた・・・

そして・・・