俺の妹は、とても口が悪い。
俺を「兄」としての言葉ですら呼ばない。
学校もロクに行かず、ガラの悪い女友達と連日連夜遊び呆けていた。
しかし、そんな妹も高校生になり、俺は少し落ち着いてくれる事を願った。
しかし、妹は何も変わらなかった。
むしろヒドくなってる印象すら受けた。
でも俺はそんな妹を蔑んだり、叱ったり呆れたりはしなかった。
妹がそうなってしまったのは、両親が仕事を口実にほったらかしにしすぎたのに原因があるからだ。
妹は愛情に飢えていた。
だから俺はただ、妹が哀れでしかたなかった。
ある日、俺は何気にカレンダーを見た。そしてある事を思い出した。
妹の誕生日だった。
俺は妹とじっくり話し合うきっかけにでもなればと思い、母親がまだ仕事をしていなかった頃に、俺と妹をよく連れていってくれた洋菓子店でケーキを買った。
正直バイトの給料日前のツラい時だったが、俺は惜しまなかった。
少し楽しみな気分で家路につきながら、妹とどんな風に話そうかと色々思案していた。
はやる気持ちを抑えながら俺は玄関を開け、家に入った。
しかし、家には誰もいなかった…
そして・・・

