八代市岡町中に所在する

玉泉寺五輪塔です。

文化財の指定は受けていません。

 

 『日本石造物辞典』によると、玉泉寺は、西大寺末寺として平安時代後期に平重盛の祈願所として建立されたと伝わります。五輪塔は、開山月山禅誉塔と言われています。昭和52年の九州自動車道建設に伴う発掘調査により、この五輪塔の下から瓦製蔵骨器が出土し、頭骨の一部と金具が確認されました。この時に五輪塔は現在地に移設されたそうです。五輪塔は空・風輪を欠き、水輪残欠を載せています。凝灰岩製で、種子はありません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2020年4月撮影