山都町野尻に所在する国指定名勝、県指定天然記念物の
聖滝です。
説明板によると、聖滝は、緑川水系の笹原川にある滝で、高さ約31m、幅9.5mを測ります。その名前は、滝の中腹にある岩が水に打たれて修行している僧侶の姿に似ていることに由来するそうです。
寛政3年(1791年)に熊本藩主8代細川斉茲が矢部に狩りに訪れた際に滝を見学したことがきっかけになり絵師に国中の山川や滝の風景を描くように命じました。これを受けて寛政5年(1793年)に完成したのが「領内名勝図巻」です。聖滝もこの図巻に描かれており、その姿は現在と大きな相違はありません。この「領内名勝図巻」に描かれた滝ということで国名勝に、また、阿蘇火山によって形成された地質学的特徴を象徴的に示すものとして県天然記念物に指定されています。
近くの展望所から聖滝を望むことができます。
※写真は2017年8月撮影




