山鹿市菊鹿町相良に所在する国指定特別天然記念物の

相良(あいら)のアイラトビカズラです。

 

 植物では熊本県内で唯一の特別天然記念物です(動物ではカモシカが特別天然記念物です)。

 特別天然記念物は、文化財指定のレベル的には国宝や特別史跡と同じレベルなので、県内でいうと国宝の青井阿蘇神社や特別史跡の熊本城跡と同じレベルのものになります。それだけすごい文化財です。

 場所は、菊鹿ワイナリーの裏で、相良寺に行く道沿いにあり駐車場なども整備されています。

 説明板によると、マメ科のつる性の常緑木本。つるは大きく、葉は濃緑色で光沢があります。5月に太い茎を出し、10~20個の暗紫色の大きな蝶形の花をつけます。樹齢は約1000年と推定されています。昔、源平の戦火で相良寺が焼き討ちされた時、千手観音がこのカズラに飛び移り無事だったという伝説があり、トビカズラの名前もこの伝説に由来するそうです。

 

崖面の中腹に設けられた藤棚に伸びています。

 

 

花です。5月頃咲きます。色はきれいですが、ほんとにものすごく臭いです。においを嗅がないように注意です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2020年5月撮影