菊池氏隈府に所在する県指定天然記念物の

将軍木です。

 

 菊池高校と御所通りの間に所在します。

 説明板によると、根回り約10m、幹囲約8m、枝張りは東西に24mに達するムクの巨木です。樹高は16mとさほど高くはないですが、樹齢は600年以上と推定されています。北側は幹が腐朽して大きな空洞をなしています。他にも鉄の支柱で各所が補強されています。この木は、南北朝時代に征西将軍宮懐良親王が、当時勢力のあった菊池氏をたより、この地に征西府を置かれたとき、宮の杖から芽をふいたとも、御手植えの木とも伝えられています。将軍木という名前も懐良親王にちなんだものです。菊池神社の秋祭りでは隣接する能舞台においてこの木を懐良親王の省庁に見立てて「松囃子能」が奉納されています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※写真は2020年5月撮影