熊本市南区川尻に所在する国登録有形文化財の

今村家住宅です。

 

 国史跡「熊本藩川尻米蔵跡」の東側に所在します。

 熊本市HPによると、江戸時代の川尻は肥後藩の港町で、瀬戸内や大坂と交易をおこない栄えていました。また、加勢川や緑川により近郷の年貢米が集まり、御船手とよばれ藩の水軍の拠点でもありました。今村家は屋号を『塩飽屋』といい(瀬戸内海の塩飽列島に由来)、町役人なども勤めていました。この建物は、間口6間の町屋で、道路側には出格子が付けられています。江戸期の高級町屋を代表する建物です。この場所は、西南戦争の時に薩軍の本営ともなりました。

 

 

 

※写真は2020年5月撮影