熊本市東区小山に所在する市指定有形文化財の
正平塔(石燈籠)です。
小山諏訪神社境内に所在します。本殿正面向かって右奥の場所になります。
熊本市HPによると、基礎の上に竿石(塔身)が載っていて、中台は4段に刻み上げ、その上に後補の安山岩の火袋があり、上に笠石と宝珠が載せられています。基礎には蓮華座があり、中台にも蕨手文が刻まれていますが、主体となるのは竿石です。その一面には昇天する龍がいて、他面には神仙を思わせる人物が釣り糸を垂れ、山岳・河川などが浮彫されています。残りの一面には「大工藤原助次」「正平十二年七月日」と刻まれ、1357年の作であることがわかります。藤原助次(継)は、筑後から肥後にかけて活躍した大工で坂下阿蘇神社三重層塔や三ノ宮四方仏なども手掛けています。
龍です。
仙人が釣り糸を垂れています。
藤原助次の名と正平12年の年号が刻まれています。
※写真は2020年5月撮影















