八代市鏡町鏡に所在する市指定史跡の

細川藩在倉(ざいくら)です。

 

 旧鏡町の中心部辺り、鏡川の右岸に所在します。

 説明板によると、ここは熊本藩の年貢米を治める倉庫があった場所です。熊本藩では、高瀬や川尻などに設置した藩直営の倉庫を「御倉」、各地の手永が管理したものを「在倉」と呼び分けていたそうですが、通常はどちらも「御倉」と呼んでいたようです。

 文政4年(1821年)に七百町新地ができて入り江の両岸が陸続きになった時に、倉庫は一時、海岸に移築されたそうですが、天保元年(1830年)に犬塚安太により鏡入江が開削されると、再び現在のこの場所に復帰しました。ここには倉が2棟あったそうです。

 

現在、倉の跡は駐車場になっています。

 

 

 

 

※写真は2020年12月撮影