天草市牛深町に所在する市指定史跡の

遠見山中番所跡です。

 

 天草下島の南、牛深の遠見山公園に登っていく途中の平場に所在します。

 説明板によると、天草初代代官鈴木重成が、天草を海防の要所とする幕府の意向を受けて、寛永18年(1641)に外洋に面した富岡、大江、魚貫崎に遠見番所を設けたそうです。その後、享保2年(1717)に﨑津、牛深に増設され、さらに寛政10年(1798)に長崎奉行直轄の牛深湊見張番所が設置されました。その際に、山頂で唐船などの漂着を監視する遠見番所と、御用船を備えて密貿易の取締などを行う湊番所の中継地点としてこの中番所が整備され、主に狼煙の管理が行われたそうです。

 

奥に海が見えます。

 

 

 

※写真は2021年12月撮影