山鹿市山鹿に所在する市指定有形文化財の

金剛乗寺石門です。

 

 山鹿市中心部の旧豊前街道沿いに所在します。さくら湯側から豊前街道を北に行くと左側の少し入った所にあります。

 山鹿市HPによると、金剛乗寺は、天長年間(824~834)に空海によって開かれ、かつては建物が大きく西の高野山といわれたそうです。一時は途絶えましたが、後鳥羽天皇の勅願で再建され、宝徳年間(1449~1452)に宥明法印住職によって復興されました。 

 この石門は、文化元年(1804年)に石工・甚吉によって造られたもので、阿蘇溶結凝灰岩の切石をうまく使った円形の門です。

 

旧豊前街道側から見たところです。金剛乗寺はこの右奥にあります。

 

正面上に朱字で「ア」(大日如来)の梵字が彫られています。

 

「ア」(胎蔵界の大日如来)の梵字です。

 

後方から見たところ。門の向こうに見えるのが旧豊前街道です。

 

 

後ろ側には朱字で「バン」(大日如来)の梵字が彫られています。「バン」は金剛界の大日如来をあらわします。

※写真は2020年9月撮影