荒尾市宮内出目の住吉山山頂に位置する市指定有形文化財の

住吉明神石厨子です。

 

 住吉山の山麓にある霊園から山頂に向けて歩いて登っていくとあります。

 銘文によると、この石厨子は明応9年(1500年)に作られたもので、内部には向かって右側に住吉大明神、左側に玉津嶋明神が浮き彫りにされています。どちらも鳥打帽をかぶった装束姿です。外側にはそれぞれ狛犬が浮き彫りにされていて、下部には法名がいくつも刻まれています。

 

住吉山山頂の雑木に囲まれた中にあります。

 

 

正面から。

 

両側に狛犬がいます。また、屋根の垂木の表現もしっかりしています。

 

狛犬の上には、玉津嶋大明神と刻んであります。

 

こちらは住吉大明神と刻まれています。

 

石厨子の中には住吉大明神と玉津嶋大明神が浮き彫りにされています。

 

石厨子下部には法名がいくつも並んでいます。

 

 

 

台座は大正時代のものです。

 

※写真は2020年4月撮影