熊本市南区御幸木部町に所在する市指定有形文化財の

林田左京亮逆修板碑です。

 

 市指定有形文化財の「木部六地蔵塔」のすぐ隣に位置します。

 説明板によると、林田左京亮能次は肥後国菊池氏の一族で、播磨国林田村に生まれたので林田を名乗り、後に肥後国木部村に住み、木部殿と仰がれたと伝えられているそうです。この板碑は、天文2年(1533年)に左京亮が生前に死後の極楽往生を願って建立した逆修碑です。

 碑文は比較的残りがよく、林田左京亮の文字や年号などがはっきり読めます。

 

安山岩の自然石を使った板碑です。

 

 

天文二白の文字が見えます。

 

「天文二白」の下部には「林田左京亮」の文字が見えます。上の写真のちょうど真ん中あたりです。

 

ほぼ同じ部分の写真です。

 

消えかかっていますが、真ん中には阿弥陀像があります(丸く円がある部分です)。

 

少し遠景。

 

真ん中の阿弥陀像部分です。

 

 

板碑の厚みはそれほどありません。

 

隣に小さな板碑があります。

 

右が市指定有形文化財の「木部六地蔵塔」。左が林田左京亮逆修碑です。ほぼ隣りあっています。

 

 

※写真は2021年12月撮影