人吉市土手町に所在する市指定有形文化財の

石造五重塔です。

 

 幽霊寺の名前でも知られる永国寺の境内に所在します。この永国寺は、幽霊寺の由来にもなっている幽霊の掛け軸があることでも有名ですが、西南戦争の際に薩軍の本営となり、人吉市街戦の際に焼失した歴史もあります。

 

 石造五重塔は本堂向かって左側に他の層塔1基とともに置かれています。

 説明板によると、「嘉禄三年(1227)四月二十四日大檀那藤原■重」の銘文があり、人吉球磨地域最古の在銘重層石塔だそうです。現在は一重分が欠け、四重であり、相輪と屋根も他のもので補充してあり、銘文中の■は不明だが、相良家初代相良長頼の弟宗頼の子の頼重に推定されているそうです。

 

永国寺の山門をくぐって左側にあります。

 

真正面のものが石造五重塔です。左にも未指定の層塔があります。

 

二つの層塔のアップ。

 

正面から。

 

少しナナメから。

 

現最下層。仏像の両側に銘文があるようですが、風化が激しく読めません。。。

 

最下層の左側。うっすらと文字が見えますが、、、、

 

最下層の右側。

 

隣の層塔(未指定)。

 

隣の層塔。正面から。

 

※写真は2020年10月撮影