八代市袋町に所在する市指定有形文化財の

医王寺の浄心石塔です。

 

 八代市の中心部にある医王寺の境内にあります。

 説明板によると、凝灰岩の割石を用いた石塔で、「西?居士」という人の依頼により、正平16年(1361年)に沙弥・浄心が作ったことが刻まれています。四面には仏・神仙像や滝や龍の図が描かれています。この石塔の製作者である浄心は、南北朝期を中心として現在の福岡県南部から熊本県北部にかけて活躍した石工である藤原助継(次)である可能性も指摘されています。藤原助継(次)の作品はどれもとても個性的です。

 

境内の隅にちょこんと置かれています。

 

 

右下に文字が刻まれています。

 

右から

「願主西?居士」

「大工沙弥浄心」

「正平十六年六月廿九日」

と刻まれています。

 

 

 

※写真は2020年11月撮影