御船町木倉に所在する町指定有形文化財の
永寿寺の石塔です。
永寿寺の西側の墓地内にあります。
この石塔は戦国時代に阿蘇氏の家臣として活躍した甲斐宗運の墓と言われています。
甲斐宗運は、戦国時代に矢部に本拠を構えた阿蘇惟豊に仕え、天文10年(1541年)に御船房行を滅ぼして御船城主となるなど活躍しましたが、薩摩の島津軍に備える中、天正12年(1584年)に75歳で死去したと言われています。その際、遺言により墓にはいっさいを刻まなかったと伝えられています。
永寿寺の石塔は1基のみ玉垣に囲まれて所在します。
墓の形態は何とも言い難い感じです。部材を寄せ集めたものでしょうか?それともオリジナルの形態でしょうか?
確かにどこにも銘文等はありません。
※写真は2020年2月撮影